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鍼灸師に一日密着! 実は珍しい“東洋医学に基づいた施術”で不調を根本から改善

鍼灸師に一日密着! 実は珍しい“東洋医学に基づいた施術”で不調を根本から改善

【12:00】昼休憩

おにぎり弁当

予約の合間を縫って簡単な昼食を取ります。この日は近くのお惣菜屋さんで購入したおにぎり弁当をいただきました。

ところで、もともとは西洋医学の鍼灸治療をおこなっていたという久保さん。東洋医学の鍼灸師になるに至った経緯について聞いてみました。

昼食中の久保さん

久保さん「きっかけは妻の妊娠期の不調です。それまでいくつかの治療院で鍼灸師として働いてきましたが、情けないことに当時の僕の力では妻の不眠や無気力といった症状を良くしてあげることができなかった。そこからいろいろな先生を紹介してもらって、最終的に行き着いたのが東洋医学に基づいて治療をしている先生でした。それで僕自身も妻のように困っている人を救いたいと思って、東洋医学の鍼灸ができる治療家になったんです」

東洋医学は未だ解明されていない部分が多く、戦後の医療の西洋化により衰退していった歴史があります。しかし何千年もの間人々の実体験をベースに蓄積された経験医学としての効果は確かにあり、その復興に努めたいと話してくれました。

【12:40】午後の営業

ベッドメイキングをする久保さん

夕方までスタッフは久保さんのみ。施術ごとのベッドメイキング、カルテ記入、事務作業などを一人でおこないます。

カルテに記入する久保さん

久保さん「カルテは施術内容はもちろんですが、会話した内容を記録することを大事にしています。前回来たときからどんな変化があったのかを聞きたいし、相手も他愛のない話を覚えてもらえると嬉しいですよね」

新規患者を問診する久保さん

続いて新規患者の対応をします。飛び込み客はほぼおらず、WebサイトやSNSの口コミを見て予約する人が大半だそう。

初診では問診にしっかり時間をかけます。問診票をもとに既往歴や現在の症状、悩み、生活習慣などを細かくヒアリングしたうえで施術に入ります。

久保さん「鍼灸院にはこれまで病院の治療や薬、マッサージを試しても治らなかった人が来ることが多いので、いわば“最後の砦”なんです。本当につらい症状を抱えていて問診中に泣かれてしまうことも少なくありません。だからこそ症状だけじゃなく、その方の体質や生活の悩みなど、根本的な原因になっている部分まで踏み込んで聞きます」

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