◆TikTokを始めた理由

しゃしみさん:もともとTikTokで動画を見るのが好きだったこともあり、自分のキャラを生かして、みんなに元気を与えられる存在になりたいという漠然とした思いがありました。でも、何の動画をあげたらいいかわからなくて。
とりあえず、流行りの音源で顔芸をおもしろおかしくやった動画をあげたんですよね。そしたらコメント欄で斜視のことを突っ込まれて。
でも、悪いコメントではなくて、盛り上げてくれるような温かい内容でした。
そこから、斜視をさらけ出しながらやっていこうと思いました。

しゃしみさん:実は、斜視を知らない人もけっこういるんですよね。なので、コメント欄で「知ることができてよかったです」と言ってくださる方は多いです。
あと、斜視のお子さんを持つ親御さんからのコメントもよく来ます。逆に、自分の親が斜視ですっていう方もいて「親子で投稿を楽しみにしてます」という嬉しい反応も届きます。
◆斜視を言い訳にして内気になるのはもったいない

しゃしみさん:これは、私が描いている斜視のキャラクターのイラストです!
あるとき、ライブ配信中に斜視のリスナーさんから「斜視のかわいいイラストを描いてほしい」とリクエストがあって、描いてみたんですよね。
もともとイラストを描くのは得意ではなかったのですが、作成してみたらウケて。LINEスタンプやTシャツ、ステッカーなども作るようになりました。
コンプレックスを生かしたキャラクターって、すごくかわいいと思うんです。
ーーしゃしみさんのようなかわいらしい女性が斜視について明るく発信していると、同じく斜視の方々は自信が持てるのではないでしょうか。
しゃしみさん:ありがとうございます。斜視を言い訳にして内気になっちゃうのは、もったいないと思っていて。
たまに「しゃしみさんは斜視だけど、もともとかわいいから私とは違う」みたいなネガティブなコメントが来るんですけど「斜視でもかわいくなれるよ!」と思う反面、気持ちも分かるんです。
普段はポジティブに発信していますが、実は私、ぜんぜんネガティブで。
ーーそうなんですか?しゃしみさんと話していると、クラスの真ん中で笑っている明るい女の子という雰囲気を感じます。
しゃしみさん:学生時代は、ありがたいことにそうでした(笑)。
でも、私は斜視以外にもコンプレックスがたくさんあります。落ち込むこともあるし、ネガティブになってしまう気持ちも理解できます。
でも、それで「斜視だから彼氏ができない」「自分はかわいくない」と考えるのはもったいない。好きなメイクも、どんどんすればいいと思いますよ。
コンプレックスはチャームポイントになるんだよってことは、引き続き動画で伝えていきたいですね。
<取材・文/松浦さとみ>
【松浦さとみ】
韓国のじめっとしたアングラ情報を嗅ぎ回ることに生きがいを感じるライター。新卒入社した会社を4年で辞め、コロナ禍で唯一国境が開かれていた韓国へ留学し、韓国の魅力に気づく。珍スポットやオタク文化、韓国のリアルを探るのが趣味。ギャルやゴスロリなどのサブカルチャーにも関心があり、日本文化の逆輸入現象は見逃せないテーマのひとつ。X:@bleu_perfume

