いつまでも輝く女性に ranune
【50代のこよみ養生 Vol.40】秋の味覚を先取りして皮膚・粘膜の乾燥を予防しよう

【50代のこよみ養生 Vol.40】秋の味覚を先取りして皮膚・粘膜の乾燥を予防しよう

明日、8月7日からは「立秋(りっしゅう)」、秋のはじまりです。まだまだ残暑が続くものの、季節は少しずつ着実に移ろいでいます。
この節目の時期に体を夏モードから秋モードへと切り替えて、秋の不調を予防していきましょう。

初秋しか味わえない「“ちいさい秋”探し」を楽しもう

今日は二十四節気(にじゅうしせっき)の、夏の最後の日。明日からこよみはとなります。そうは言っても明日から急に涼しくなるはずもなく、まだまだ気温も湿度も最高レベル。「それならまだ夏でしょ」と思われるかもしれませんが、暑さは今日までの「大暑(たいしょ=7月22日〜8月6日)」を頂点に、「立秋(りっしゅう=8月7日~22日)」「処暑(しょしょ=8月23日~9月6日)」「白露(はくろ=9月7日~22日)」と徐々にピークアウトしていき、入れ替わりに秋の気がだんだんと強くなっていきます。

そのため立秋を迎えると、暑さはピーク並でもほんのわずかに秋の気配が漂うように。例えば、朝晩が少しだけ涼しくなったり、ときおり爽やかな風が吹き抜けたり、草木の緑がかすかに薄らいできたり、せみの鳴き声にひぐらしの声が混じったり、夕方の影が長くなっていたり⋯⋯。

そして空を見上げれば、力強い夏の入道雲に、やわらかい秋のうろこ雲やすじ雲が重なるのを見かけることができるかも。これは「行き合いの空(ゆきあいのそら)」と呼ばれるもので、隣り合うふたつの季節が混ざった空の様子。夏から秋へと季節が移ろう今しか見ることのできない景色です。

うだるような猛暑の中、そうした“ちいさい秋”を見つけると、宝を探し当てたようなちょっと嬉しい気分に。ぜひ五感を研ぎ澄ませて、この時期だけの“ちいさい秋”探しを楽しんでみてください。

心身を夏の「外向きモード」から秋の「内向きモード」へシフト

季節の節目ということで、四季の移り変わりをちょっと大きな視点で見てみましょう。
春や夏は、草木が生い茂って枝葉がどんどん広がる「開放」「発散」の季節です。一方秋や冬は、木々が実を結び幹や根、種に生命力を蓄える「収れん」「貯蔵」の季節。春や夏は外向きに、秋や冬は内向きにエネルギーが動くということがわかります。これは人間の体においても同様で、春や夏は毛穴を開いて熱や水分を外向きに放ち、秋や冬は体を収れんさせて熱や水分が逃げないように内向きに蓄えていきます。

つまり夏から秋への過渡期となるこの季節は、エネルギーが外向きの状態から内向きの状態へと大きくシフトチェンジするべきタイミング。そのため季節の養生においても、外向きから内向きへの切り替えを意識することが重要なポイントとなります。

エネルギーを内向きにするということは、体の内側を充実させるようなイメージ。おすすめの養生法としては、次のような方法があります。

・アクティブな時間よりリラックスの時間をより多く楽しむ
・体を動かす楽しみ方から感性を豊かにする楽しみ方を中心に
・夜が長くなるのに合わせて早く寝る

また、体やこころに「秋が来た」と意識的に実感させることも有効です。例えば、ファッションやメイクに秋色をとり入れる、コスモスやききょうなどの秋の花を部屋に飾る、美術館めぐりをして一足早く芸術の秋を楽しむ⋯⋯など。脳が秋の到来を意識することで、心身ともに内向きモードへと切り替わりやすくなるはずです。実は“ちいさい秋”探しも、心身に秋を実感させる養生になるんですよ。

提供元

プロフィール画像

大人のおしゃれ手帖web

雑誌「大人のおしゃれ手帖」のオンラインメディア。50代女性が「今」知りたい情報をタイムリーにお届け。暮らし、健康、おしゃれをブラッシュアップするヒントがいっぱいです! 家事に役立つ知恵や、毎日の料理に活かせるレシピ、いつもごきげんでいられるための健康・美容法など盛りだくさん。人には聞きづらい更年期のお悩みに応える記事も充実しています。

あなたにおすすめ