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【50代のこよみ養生 Vol.41】「老化の秋」が本番を迎える前に⋯⋯アンチエイジング養生でシワ・たるみ予防

【50代のこよみ養生 Vol.41】「老化の秋」が本番を迎える前に⋯⋯アンチエイジング養生でシワ・たるみ予防

毛穴の開き、肌のたるみは「気(き=エネルギー)」の不足が原因

最近になって毛穴の開きやたるみが目立ってきたという人は、夏の間の発汗によって「気(き=エネルギー)」が不足していることが原因かもしれません。気は心身の元気のもとであるほか、さまざまな働きががあるのですが、汗をかくと水分とともに気も体外へと漏れ出てしまうため大量の汗をかくと気が不足気味に。これが夏バテの一因にもなるのです。なお、気が不足した状態は「気虚(ききょ)」と呼ばれます。

気の働きには肌に関わるものも多く、そのなかには毛穴の開閉をして発汗をコントロールする働きや、皮膚や筋肉を引き締める働きなどもあります。毛穴の開閉をコントロールする気の働きは五臓と関わりが深く、毛穴を開いたり閉じたりする体表面の気は肺の呼吸と連動して活動しています。そのため、毛穴の開きが気になる場合は肺をつかさどる気を補う食材が最適。やまいも、桃、うなぎ、さば、なつめなどをよくとるといいでしょう。また、深い呼吸を意識するとより多くの気を体表面に届けられるので、毛穴の開きを改善する養生にもなります。

一方、皮膚や筋肉を引き締める気は五臓の脾(ひ=胃腸)の働きと深く関係しています。脾には皮膚や筋肉、内臓などの諸器官が重力に負けて下垂しないように支える働きがあるため、脾をつかさどる気が不足すると、皮膚や筋肉を支える働きが低下して肌のたるみが気になるように。脾をつかさどる気を補う食材である米、じゃがいも、さつまいも、牛肉、はちみつ、なつめなどをよくとって、脾の働きを充実させましょう。冷たい飲食物や脂っこい食べ物などは、脾の働きを低下させるので控えめに。また、姿勢が悪いと皮膚や筋肉を支える気の働きを妨げてしまうので、姿勢をよくすることも意識してみてください。

病気は予防が大切なのと同じように、エイジングも予防養生でシワやたるみが本格化する前に抑えるのが賢い方法。今のうちに、夏の疲れ肌を元気にリフレッシュしておきましょう!

画像素材/PIXTA

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