
茎が折れてしまった。
ごめん、ごめん。
せっかくきれいなのに、やってしまった。
毎日水を変えてあげていても、
どうしてもお花がくたっとしてしまうことがあります。
そんなときは、花瓶にもうまく入れてあげられないから、
ごめんねと思いながら、茎を切って、お皿に水を張って浮かべてあげます。
落とした茎をそっと添えるように置いてみたら、
上から見た時、そこでまた咲いてくれているように見えました。

遠くからでは気づかないと思うから、
玄関の棚や、行き交う人の視線の隅に、そっと置いてみます。
生の切花を置くには、水があって、
水を張るには器があって、
器を置くには机があって。
もしかしたら、主役はいつもお花じゃなくてもいいのかもしれません。
この日は、水と器が、お花をやさしく引き立ててくれているように見えました。
今日のお花は、誰かに見つけてもらえるのを、静かに待っています。
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