いつまでも輝く女性に ranune
「もしかしたら、主役はいつもお花じゃなくてもいいのかもしれません」。東京・下落合の花屋『Hljóð』の店主、齋藤拓磨さんの1か月連載コラムはこちら。

「もしかしたら、主役はいつもお花じゃなくてもいいのかもしれません」。東京・下落合の花屋『Hljóð』の店主、齋藤拓磨さんの1か月連載コラムはこちら。


茎が折れてしまった。
ごめん、ごめん。

せっかくきれいなのに、やってしまった。

毎日水を変えてあげていても、
どうしてもお花がくたっとしてしまうことがあります。

そんなときは、花瓶にもうまく入れてあげられないから、
ごめんねと思いながら、茎を切って、お皿に水を張って浮かべてあげます。

落とした茎をそっと添えるように置いてみたら、
上から見た時、そこでまた咲いてくれているように見えました。

遠くからでは気づかないと思うから、
玄関の棚や、行き交う人の視線の隅に、そっと置いてみます。

生の切花を置くには、水があって、
水を張るには器があって、
器を置くには机があって。

もしかしたら、主役はいつもお花じゃなくてもいいのかもしれません。

この日は、水と器が、お花をやさしく引き立ててくれているように見えました。

今日のお花は、誰かに見つけてもらえるのを、静かに待っています。

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配信元: & Premium.jp

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