
虫を観察する子どもや車イスでゆったりとめぐるお年寄り、遠方から訪れた花好きの方など、老若男女の多くの人を魅了してきた「東京パークガーデンアワード」のガーデン。長く過酷な猛暑を乗り越え、気温がぐっと下がる秋を迎えました。ガーデンは楽しげな雰囲気から大人っぽい表情へと変化し、宿根草ガーデンならではの魅力を存分に発揮しています。そして、11月6日。雨上がりで冷え込んだ午前中、『ファイナル審査』が行われ、ついにグランプリが決定しました。甲乙つけがたい5人が心血を注いだガーデンと当日の様子、そして審査結果をご紹介します。
年3回審査を行うガーデンコンテスト「東京パークガーデンアワード」

制作が始まってから約1年が経過するコンテストガーデン。「最終審査」では、今回のテーマである『訪れる人々の五感を刺激し、誰もが見ていて楽しいと感じる要素を取り入れた‘みんなのガーデン’が表現されているか』に加え、『秋の美しい風景が楽しめる健やかなガーデンとなっているか』という観点から評価が行われました。これまでに実施された「ショーアップ審査」(4月)と「サステナブル審査」(7月)の結果も踏まえ、総合的に判断されます。
審査日:2025年11月6日
※年によって気象条件が変わるため、開花の時期がずれていても評価に影響しません。


【コンテスト審査基準】
丈夫で長生きする宿根草・球根植物(=多年草)を中心に季節ごとの植え替えをせず、季節の花が順繰りと咲かせられること/公園の景観と調和していること/公園利用者の関心が得られる工夫があること/公園利用者が心地よく感じられること/植物が会場の環境に適応していること/造園技術が高いこと/四季の変化に対応した植物(宿根草など)選びができていること/「持続可能なガーデン」への配慮がなされていること/メンテナンスがしやすいこと/テーマに即しており、デザイナー独自の提案ができていること/総合評価
※各審査は別途定める規定に従い、審査委員による採点と協議により行われます。
