年末調整と確定申告の位置づけをしっかり把握しよう
今回紹介したように、給与所得者の方は年末調整があり、毎月給与支給の際に徴収されている源泉税を調整し、還付がある場合は還付されることになります。指示通り適切に記入することで、今回改正された給与所得控除や基礎控除の引き上げなどの恩恵を受けることができます。
ただし、これはあくまで会社で支払われる給与・賞与に基づく税額の調整手続きです。副業収入がある場合、個人的な取引で大きな損失がある場合などは自分で確定申告を行ってください。
また年末調整は会社によって異なりますが、一般的に10月後半から12月のはじめにかけて行います。よって年末調整終了後に例えば生命保険に加入したり、扶養家族が増えたりということも考えられます。この場合は会社に相談し、まだ間に合うようであれば年末調整の書類に修正や追記もできますが、難しい場合はやはり自分で確定申告をすることになります。
年末調整や確定申告は、税金がどういう仕組みなのか?ということを理解する良いチャンスです。ぜひ積極的に向き合うようにしてください。

