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2階にトイレを増設できる?費用相場や注意点、費用を抑えるコツを解説

2階にトイレを増設できる?費用相場や注意点、費用を抑えるコツを解説

3.2階にトイレを増設する際の設置場所とドアの種類

2階にトイレをつくるときの、おすすめの設置場所を解説します。工事の難易度や費用は設置場所によって変わります。
また、2階トイレのドア選びは、安全性や使い勝手を大きく左右する重要なポイントです。限られたスペースの中で選ぶドアの種類についてもご紹介します。

3-1.おすすめ設置場所

1階のトイレの真上

最もコストを抑えやすい設置場所です。既存の給排水管から最短距離で配管できるため、工事費用を大幅に削減できます。
工事の手間も少なく済み、工期の短縮も可能です。ただし、排水音が1階に響きやすいため、防音対策が必要になる場合があります。

廊下の空きスペース

廊下にある程度の幅がある場合、そのスペースの一角を利用してトイレを設けることできます。

給排水管を屋外または屋内のどちらからでも通すことができるケースが多く、配管ルートの自由度が高いのが特徴です。生活動線上に設置できるため、使い勝手も良好です。

使っていない収納スペース

納戸やクローゼットなど、使用していない収納スペースを転用する方法です。
すでに区切られた空間を利用できるため、間仕切りなどの工事が削減でき、コストダウンや工期の短縮にもつながりやすいです。

新たにスペースを増築する

既存の建物に増築でスペースを追加する方法です。広さや空間の自由度が高く、理想的なトイレ空間を実現できます。
ただし、費用と時間がかかるのがデメリットです。

また、増築により建物全体にも影響を及ぼすため、構造に関する専門的な知識が必要になります。建築確認申請などの手続きが必要になる場合もあるため注意しましょう。

3-2.ドアの種類

引き戸

ドアの開閉スペースが不要で、狭い場所でも設置しやすいことが最大のメリット。
開閉もしやすく、安全性と使いやすさのバランスが優れているため、2階のトイレに最もおすすめするタイプのドアです。

車椅子でも出入りしやすく、バリアフリーにも対応可能。将来的な介護も想定すると、引き戸を選んでおくことで長期的な安心が得られます。

内開き戸

廊下のスペースを使わず、トイレ内に入りやすいのがメリットです。

一方で、トイレ内に開閉スペースが必要なため、トイレ室内が狭い場合は使いづらくなります。

また、万が一トイレ内で人が倒れた場合、ドアが開けにくく救助が困難になる危険性があります。
緊急時の安全性を考えると、特に高齢者がいるご家庭では避けた方が無難でしょう。

外開き戸

外開き戸はトイレから出やすいのが特徴で、トイレ内のスペースを有効活用できます。
ただし、廊下側にはドアを開くスペースが必要なので、階段に近い場所では開閉時に階段から落ちるなどの危険性があります。

外開き戸を選ぶ場合は、必ずドアの開閉範囲と階段の位置関係を確認しましょう。

4.2階にトイレを増設するメリットとデメリット

2階にトイレを増設すると生活の利便性はアップしますが、後悔しないためにも、あらかじめメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。

4-1.メリット

忙しい朝の「トイレ渋滞」の解消

家族が多い家庭では、朝のトイレ渋滞が深刻な問題になることも。
2階にトイレを増設すれば、家族全員がスムーズに気持ちよく一日の準備を始められるようになります。

生活動線が改善される

2階にトイレがあれば、夜中にわざわざ階段を降りる必要がなくなります。
特に高齢の方や小さなお子様がいる家庭では、転倒リスクを減らせるのが大きなメリット。将来、介護が必要になった場合の負担も軽減できます。

来客時のプライバシー確保

2階にトイレがあることで、来客時にも家族が気兼ねなくトイレを利用でき、プライバシーが守られます。

住宅の資産価値向上の可能性

2階建て以上の戸建て物件において、各階にトイレがあることは資産価値を高める重要な要素です。
将来、売却や賃貸を検討する際のアピールポイントになり得ます。

4-2.デメリット

工事費用が高額になりやすい

一般的に給排水管の設置にかかる費用は1mにつき1万円程度が目安とされており、配管の距離が伸びれば伸びるほど、工事費用は高額になります。

希望の設置場所が既存の水回りから遠かったり、構造上の制約で配管が長くなる場合、予算をオーバーするケースもあるため、注意が必要です。

ランニングコストと手間の増加

トイレが2箇所になるため、照明や換気扇の使用、水の使用量が増え、電気代や水道代の合計額が増加します。
ほかにも、単純に掃除をする場所が1箇所から2箇所に増えるため、日常的なお掃除の手間と時間が2倍になります。

排水音や使用音・においの広がり

特に夜間など静かな時間帯に、排水の「ゴボゴボ」という音や洗浄・換気扇の音が響く場合があります。また換気が不十分な場合や設置場所によっては、においが他の部屋へ流れ出てしまうことも。

音を軽減するためには、工事の際に防音材を配管に使用したり、寝室の横を避けて設置するなどの工夫が必要です。

においについても、強力な換気扇を設置したり、脱臭機能付きのトイレを選ぶなどで対策をすると良いでしょう。

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