【レシピ4】アプローチを彩る「運の花道」ロングプランター

細長いプランターいっぱいに、黄色のカラーリーフと紫の小花を織り交ぜた寄せ植えです。出入り口やショップの前に置くと、歩く人を金色の花で迎える「運の花道」のような演出に。玄関アプローチの片側に沿わせて置くだけでも、ぐっと華やかな印象になります。
使っている植物の例
- 金メギ‘オーレア’、カルーナ・ブルガリス‘ノーザンライト’などの黄金葉の低木
- ビオラ(黄色の補色の紫系と淡色)
- アリッサムなどの白い小花
植え方・デザインのポイント
- 細長いプランターでは、“リズム”を意識するのがコツ。黄色い葉ものをジグザグの等間隔に配置し、その間をビオラと小花で埋めていきます。
- 黄色だけだと単調になりやすいので、ワインレッドのパンジーを少量混ぜると、奥行きとおしゃれ感がアップ。
- アプローチの向きに合わせて、どの方向から見ても隙間なくモコモコに茂るよう、株と株の間隔をやや詰め気味に植えると見栄えがよくなります。
【レシピ5】春までつながる“開運バトン”の大鉢寄せ植え

冬~初春はビオラなどの草花がメイン。そこにチューリップなど春咲き球根の新芽がのぞき、季節とともに主役がバトンタッチしていく大鉢の寄せ植えです。今見えている花と、これから咲く花の両方を楽しめることから、「これからどんどん運が開いていく」イメージで開運バトンと名付けました。
使っている植物の例
- ビオラ‘エッグタルト’などの白~黄色系のパンジー、ビオラ
- キンセンカ‘コーヒークリーム’
- イベリスなどの白い小花
- ワイヤープランツなどの這性のグラウンドカバー
- チューリップ
植え方・デザインのポイント
- 先に球根をやや深めに植え、その上からビオラや小花を植え付けます。
- 外側は白い小花でふわりと縁取り、内側に黄色系の花をぎゅっと集めると、中心から光があふれるようなデザインに。
- 新芽が伸びてくるスペースを少しだけあけておくのがポイント。春になってチューリップが咲く頃には、黄色と白の世界に高さが加わり、一段と華やかに成長します。
おわりに ― 本当に満たしてくれる“豊かさ”って?

黄色やゴールドの花、丸くふくらむつぼみやロゼットの葉は、風水では金運を呼ぶといわれます。でも、毎日のように庭やベランダの鉢に向き合っていると、少しずつ分かってくるのは、豊かさは「お金」だけではないということ。
寒い朝に、昨日より少しだけふくらんだつぼみに気づくこと。仕事から帰ってきたとき、玄関先の鉢が変わらず迎えてくれること。季節が進むにつれて、寄せ植えの姿がゆっくり変わっていくのを眺めること。そうした小さな発見や、手を動かす時間そのものが、心の中に“余白”や“ゆとり”を増やしてくれます。
金運カラーの寄せ植えは、もちろん「今年もいい流れが来ますように」という願掛けにもなります。でもそれ以上に、季節の光や風を受けて輝く花たちを通して、「今ここにある豊かさ」に気づかせてくれる存在。そんな気持ちで黄色やゴールドの鉢を暮らしに迎え入れると、目に見える運だけでなく、毎日の景色そのものが少しずつ明るく、あたたかく変わっていくはずです。
Credit 写真協力 / 面谷ひとみ - ガーデニスト -おもだに・ひとみ/鳥取県米子市で夫が院長を務める面谷内科・循環器内科クリニックの庭づくりを行う。一年中美しい風景を楽しんでもらうために、日々庭を丹精する。花を咲き継がせるテクニックが満載の『おしゃれな庭の舞台裏 365日 花あふれる庭のガーデニング』(KADOKAWA)が好評発売中!
写真&文 / 3and garden
スリー・アンド・ガーデン/ガーデニングに精通した女性編集者で構成する編集プロダクション。ガーデニング・植物そのものの魅力に加え、女性ならではの視点で花・緑に関連するあらゆる暮らしの楽しみを取材し紹介。「3and garden」の3は植物が健やかに育つために必要な「光」「水」「土」。2026壁掛けカレンダー『ガーデンストーリー』 植物と暮らす12カ月の楽しみ 2026 Calendar (発行/KADOKAWA)好評発売中!
