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【50代のこよみ養生 Vol.39】見逃すと危険!?晩夏に起こりやすい“意外な不調”とは

【50代のこよみ養生 Vol.39】見逃すと危険!?晩夏に起こりやすい“意外な不調”とは

汗のかきすぎでもの忘れがひどくなる場合が

暑い日々が続くと、頭がボーッとして忘れっぽくなることはありませんか? これは心の血(けつ≒血液)が不足している「心血虚(しんけっきょ)」の可能性がある状態。東洋医学には汗と血液は源が同じだとする「汗血同源(かんけつどうげん)」という考え方があり、汗をかきすぎることは血の不足を招くとされています。また、冷たい飲食物のとりすぎで胃腸が冷えてしまうことも、栄養の吸収が悪くなって血の不足を招く一因に。

特に夏は心の血である「心血(しんけつ)」が消耗されやすく、心は精神の働きにも深く関わるため、心血が不足した心血虚になると記憶力の低下を招く場合があるのです。心血虚にはほかに、不眠、夢をよく見る、めまい、ぼーっとする、集中力の低下、驚きやすいなどの不調が見られることも。こうした心血虚対策として、まずは「50代のこよみ養生 Vol.30」で紹介した神門(しんもん)、心兪(しんゆ)のツボ押しを行ってみてください。

さらに、心血を補って記憶力をサポートする食材としておすすめなのは竜眼肉(りゅうがんにく)です。これは「竜眼(りゅうがん)」と呼ばれるライチに似た果実の果肉のことで、ドライフルーツが市販されています。硬くて少し粘り気の強いレーズンのような食感で、そのまま食べてもお茶にして飲んでもおいしく、もの忘れ、不眠、精神的な疲労、精神不安定などをやわらげる薬膳効果が期待できます。

こよみの上ではもうすぐ夏は終わりですが、暑さは今がピークで、立秋を過ぎてもしばらくは暑さとの戦いです。ちょっとした体調の変化にも注意をしつつ、養生をとり入れて健康を維持してくださいね。

画像素材/PIXTA

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