
◆川田×ジャンタルマンタルに死角なし?
1番人気が予想されるのは、メンバー最多となるG1を3勝しているジャンタルマンタル。デビューから【5-2-1-1】と安定した成績を残し、唯一着外に崩れた昨年の香港マイル(13着)は初めての海外競馬だった。よってその一戦は度外視も可能だろう。今年は6か月の休養明けで臨んだ安田記念を快勝。前走の富士Sは2着に敗れたが、59kgを背負っており、ひと叩きされた今回は大きな上積みに期待できる。
鞍上を務める川田将雅騎手の存在も心強い。これまでJRAではG1を29勝しているが、そのうち14勝がマイル戦(朝日杯FSと安田記念を4勝ずつ、桜花賞3勝、NHKマイルC2勝、阪神JF1勝)。人馬ともにこの距離なら死角はないといえるだろう。
◆川田将雅“マイルCS18戦全敗”という不吉なデータ
しかしその川田騎手は、マイルCSに限れば18回騎乗して一度も勝てていない。人気馬に騎乗する機会も少なくないが、なぜか勝利が遠い。最高着順は2019年の2着(ダノンプレミアム)だが、1番人気を裏切っての完敗だった。逆に考えれば、川田騎手の“18戦全敗”くらいしかジャンタルマンタルの不安要素がないともいえるが、これだけ多く続くと、19回目の騎乗となる今回も取りこぼしがあるのではと思えてしまう。

