
日本では季節の変化を敏感に感じ取り、年中行事や習わしに添った植物を暮らしに取り入れてきました。
「二十四節気の花あしらい」では難しいルールにとらわれず、気軽に季節を感じられる花を楽しむテクニックを第一園芸のトップデザイナー、新井光史がご紹介いたします。
2025年11月22日から二十四節気は小雪に
「小雪(しょうせつ)」は、雪がちらほらと降り始めるころを表す節気です。
季節はすでに初冬。空気は一段と冷たく澄みわたり、景色にも冬の気配が漂い始めます。
街にはクリスマスの装飾が少しずつ増え、年の瀬を感じる瞬間が多くなる頃です。
今回ご紹介するのは、そんな小雪の季節に寄り添う花 「オキシペタラム」。
別名 「ブルースター」 とも呼ばれるこの花は、フェルト生地のような質感とパステルカラーの花色が特徴で、清らかで優しい印象を与えてくれます。
星形の小さな花が集まって咲く姿は愛らしく、冷たい空気の中にやわらかな彩りを添えてくれる存在です。
冬のはじまりにぴったりな、オキシペタラムを使った花あしらいをご紹介します。

穏やかな花色を楽しむ
一般的には「ブルースター」の名前で親しまれているオキシペタラムですが、実は白やピンクの花も出回っています。
ここでは、オキシペタラムならではのマットなパステルカラーの花を2色使い、あえて混ぜずに色のかたまりを意識して生けました。
オキシペタラムは小さな花が下から徐々に咲いていくため、数本をまとめて生けると色の美しさが際立ちます。
もちろん、お好みの色を1色だけ、または数本をコンパクトに生けても、この花の魅力を楽しめます。

花器のニュアンスを活かす
同じ花器を使い、花材を変えた花あしらいです。
花器の色合いに合わせて、グレー地の部分にはオキシペタラムとシルバーの葉が特徴の「ダスティーミラー」を、ベージュの部分には「ネリネ」と色づいた「コバンソウ」を。
秋から冬への季節の移ろいを表現しました。
こんなふうに、花器からイメージを広げて生ける花あしらいも楽しいものです。

