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「夫に色情霊が憑依して…」オカルト女王・角由紀子が語る“本当にあった怪異”と創作の裏側

「夫に色情霊が憑依して…」オカルト女王・角由紀子が語る“本当にあった怪異”と創作の裏側

◆初の金縛り体験「寝ようとするんだけど苦しくなって起きて(文野)

──文野さんも、ホラー・オカルト作品を描くうえでオカルト体験をしてみたいと思いますか。

文野:私はさっきも言った通り懐疑派なので(笑)。自分で体験するというより、角さんや他の人の話を聞いて「あるんだなあ」と思っていたいです。

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──でも、金縛りを体験したことはあるとか?(本誌連載の作者一言コメントより)

文野:あ! そうなんです。眠くて「寝落ちしそう」なときに、寝ようとすると苦しくなって目が覚める、という夜を繰り返したことがあって。そのとき『トムライガール』を描いていたので、影響かな?と思いました。

角:それがオカルト体験ですよ!

文野:(笑)

──角さんと文野さんには、作品の反響は届いていますか?

文野:以前『コミックビーム』(KADOKAWA)で描いていたので、そのときのファンと『SPA!』の読者層は違い、まだ「読んでます!」という声はあまり聞けてないんですよね。でも、コミックスが出れば、これからどんどん読まれていくと思います。

角:夫が毎回「面白い」とか「これはちょっと」とか言ってくれます。マンガSPA!での掲載も始まり、これから広がっていくといいなと思います。

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──作品のゴールは、2人のなかではもうだいたい決めているんでしょうか。

文野:最初は滑り出すのに一生懸命で、ゴールは見えていませんでした。

角:全然決めていなかったので、いま試行錯誤しています。

文野:決めていない分、角さんや担当編集さんと一緒に面白いものを作り上げていきたいです。

角:18話前後で「ゴールを設定していきましょう」という話が出て、物語が動き出しています。単行本第1巻を読んでいただいた反応も取り入れながら、ストーリーに反映させていきたいとも考えています。感想を聞かせていただけると嬉しいです。

写真/後藤 巧  取材・文/むらたえりか

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【作品紹介】
出版社勤めの地味OL・冥衣(めい)が左遷されたのは、社内で流刑地と呼ばれるオカルト雑誌編集部だった。
そこで出会ったのは、死後も“性の未練”に縛られた幽霊たち——。
突如現れた“エロ神さま”から使命を託された冥衣は、性の後悔を抱く霊たちを救う「トムライガール」として覚醒していく!
笑えて怖くて、そしてちょっとエロい。
“見える女”の目に映るのは、誰の心にも棲むエロと未練の亡霊——。

【著者プロフィール】
原作:角 由紀子(すみ ゆきこ)
1982年東京都生まれ。上智大学文学部を中退後、編集者として活動を開始。2013年にオカルト専門メディア「TOCANA」を立ち上げ、約8年間編集長を務める。映画やテレビ、ラジオの企画・出演も多数手がけ、近年はフリーランスのライター、オカルト研究家として活動。自身のYouTubeチャンネル「角由紀子のヤバイ帝国」は登録者数30万人超。主な編集本に『見つけてください』(横澤丈二著/徳間書店)、著書に『引き寄せの法則を全部やったら、効きすぎて人生バグりかけた話』(扶桑社)などがある。

作画:文野 紋(ふみの あや)
1996年神奈川県生まれ。2020年『月刊!スピリッツ』掲載の「君の曖昧」で商業誌デビュー。翌年『呪いと性春 文野紋短編集』を刊行し注目を集める。『月刊コミックビーム』で連載した『ミューズの真髄』(全3巻)は重版を重ねる人気作に。テレビ朝日「logirl」ではコラム「文野紋のドキュメンタリー日記」を連載するなど、多ジャンルで活動。X(旧Twitter)で約 7万人のフォロワーを擁する。

配信元: 日刊SPA!

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