ベンツやBMWに対抗、トヨタはレクサス導入で反撃に出た
このためLS400を当初、セルシオとして発売したように、レクサス「ES300」を日本ではトヨタ「ウィンダム」として発売した。両車の名前を懐かしく思う人も少なくないだろう。
日本ではバブル期に日産「シーマ」が飛ぶように売れ、「シーマ現象」と呼ばれたが、トヨタには自国で売れる高級車が育たなかった。バブル後の日本の高級車市場はメルセデス・ベンツやBMW、アウディなどドイツメーカーが席巻していたからだ。
そこでトヨタは本国でもレクサスを2005年に導入し、反撃に出た。
トヨタのイメージ戦略は巧みだった。トヨタ「アルテッツァ」はレクサス「IS」、トヨタ「ソアラ」はレクサス「SC」と改名するなど、一部の車名を整理し、高級感あふれるレクサスブランドに昇格させた。
「レクサスはカローラと変わらない」その意味は?
あれから20年、レクサスは高級ブランドとしての地位を日本でも確立した。しかし筆者はトヨタのライバルメーカーの開発エンジニアから「基本的にレクサスはトヨタのクルマで、品質はレクサスもカローラと変わらない」と聞き、驚いたことがある。
「レクサスは高級車なので、インシュレーター(吸音・防振材)をたくさん使うなど、カローラと異なり、静粛性を高めているのではないか」と、カローラとの違いを質問したが、ライバルメーカーのエンジニアは「それも基本的に同じだ」と答えるのだ。ライバルメーカーとして、トヨタの各車種とレクサスを研究しているようだった。
これはカローラの品質が高いことも意味している。トヨタの品質はカローラもレクサスも基本的に同じで、品質に差がないということなのだ。カローラとレクサスの価格差は装備も違うが、ブランド代という値打ちらしい。