◆距離感のおかしい客への対応が難しいワケ

明らかに胸を鷲掴みしたとか、暴言を吐いたなどのわかりやすい行動なら対処が簡単なものの、距離感バグな客は周りの目をうまくかいくぐる。例えばお尻をそっと触るなどはスタッフが見えない位置だったり……など、“現行犯”でないとすぐに現場から追い出すことはできないのだ。
◆相手が“太客”だとさらに対処が困難に
また、問題行動を起こすファンが“太客”だった場合、即・追放は困難を極める。どこまでいっても商売なので、売り上げに影響を及ぼすわけにはいかず、あまりファンが多くないなら尚更だ。「自分がいないと困るでしょ?」とファンも演者の弱みを逆手に取るせいで事態が悪化する、なんてケースも多いが……。実際に彼らが消えると困るのは事実。よって、すぐに出禁の措置が取れないのである。
厄介なファンへの対処に関しては、演者よりも運営側の力が試される部分。距離感バグな客は一歩間違えるとクレーマーやストーカーへと発展する恐れがあり、扱いがとても大変なのだ。

