◆あぶない、理性を失うところだった

「一瞬、ドキッとしました。生暖かい感触が私の背中を覆ってきたのですから。真っ暗な部屋と同様、それと同じように私の理性のともしびも消えかかりそうになりました」
小峰さんは、それでも必死になってパネルのスイッチを押しまくったところ、部屋全体の照明が一斉に点灯し、2人ともわれに返ることができたそうです。
「自分を褒めたいです。10年前の私だったらブレーキが効かなかったと思います。ただ、あの感触は当分忘れられません。あの日ホテルを出てから彼女には会っていません。なので、どういう意図があったのかは今でもわかりません。ちょっと“オイシイ”仕事だったと思い、明日からまたがんばります!」
<TEXT/八木正規>
【八木正規】
愛犬と暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営

