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漫画家・大石浩二と、レイザーラモンRGが語り合う「令和おじさんのリアルな生態」

漫画家・大石浩二と、レイザーラモンRGが語り合う「令和おじさんのリアルな生態」

部下から尊敬され、家庭でも発言権を持つ存在だった“おじさん”。しかし今や、歩き方ひとつで警戒される時代に……。そんな令和おじさんのリアルな生態を、漫画家・大石浩二と、レイザーラモンRGが語り合う!

◆全方向から袋叩きに! 悲しき“おじさん”の生態

なぜ俺たちは歩いているだけで通報されるのか?
大石浩二(漫画家・43歳)、レイザーラモンRG(芸人・51歳)
「おじさん」という言葉ほど、意味が変化した言葉もない。昭和では敬意、平成では親しみ、そして令和ではもはやネタ。時代が変わるたびに立場を入れ替えてきた中年たちについて、SPA! は、令和おじさんのリアルな姿を知るべく、2人に“あるある”を語ってもらった。

 ――まず令和おじさんの“現在地”から。

レイザーラモンRG(以下、RG):
令和のおじさんは“叩いてもいい”という社会的な空気があるよね。

大石浩二(以下、大石):おじさん本人も“このハゲ~”って罵られてもマジには怒らない、いや、怒れない(笑)。ギャグ漫画でおじさん以外の属性である女性・子どもをいじるとすぐ炎上してしまうのと対極です。

 ――SNSでおじさん叩きは、もはや大喜利のようです。

大石:
そう。笑われがちな“おじさん構文”だって、実は優しさの塊ですよ。メールやLINEの文末を「了解です。」って句点で終わらせたら、若者から「冷たい」「圧を感じてしまう」と言われてしまう。だから、彼らに寄り添い絵文字を駆使して工夫しているつもりだと思うんです。愛らしくないですか?

RG:確かに! 阪神タイガースの和田元監督が不倫相手に送ったメール、「おはよ~! チュッ(笑)! まだお風呂かな?~略~」もまさに、嫌われたくない気持ちの暴発ですよね。

◆おじいちゃんのほうが凶暴?

なぜ俺たちは歩いているだけで通報されるのか?
「マンガSPA!」で連載中の『令和のおもちゃ ウーピン』
大石:おじさんは年下にも寄り添うし、「マンガSPA!」で連載中の『令和のおもちゃ ウーピン』にも描きましたけど、道で歩いているだけで不審者扱いされちゃうから、わざわざ犬の散歩させたりしている。昭和ゴリゴリの上の世代は怖いしで、全方位に気を使ってます。

なぜ俺たちは歩いているだけで通報されるのか?
RG:ぶっちゃけ、おじさんよりも「おじいちゃん」のほうが、ずっと凶暴ですよ(笑)。

大石:芸人さんであっても、おじさんになると見た目に気を使うものですか?

RG:そうですね、40~50代のお笑い芸人の間で、“見た目改革”に目覚めるおじさんは増えましたね。

大石:顔のシミを取ったりとか、美容芸人っていますよね。

RG:一昔前は若い芸人も「おじさん」のコスプレをして笑いを取ってたし、むしろ中年になりたがってた。志村けんさんの変なおじさんだってそう。それがいつからか、「若く見られたほうがいい」って空気になったんですよね。広告も「中年」ではなく「ミドルエイジ」って言い方に変えたりしてね。

 ――おじさんの醜態改善が、カネになる時代です。

RG:白髪どうするか問題で金髪にする中年も増殖中。艶が失われてパサついた金髪に老けた顔の組み合わせが……、もうザ・おじさんでしかない。あと、謎の色つきサングラスをかけている人も増えましたね。特に多いのが、朝倉未来みたいな薄い青色のサングラスをかけたおじさんね。あと、やたら太くてゴツいフレームのメガネをかける人とか。

大石:色つきサングラスは「まだまだイケている俺」の演出だとは思います。それでいうと、おじさんになると急に筋トレや格闘技を始めがち。

配信元: 日刊SPA!

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