秋こそベストシーズン! 翌春の花壇が見違える「11の庭仕事」リスト

秋こそベストシーズン! 翌春の花壇が見違える「11の庭仕事」リスト

記録的な猛暑が落ち着き、庭仕事が心地よい季節がやってきました。ガーデニングにとって秋はゴールデンタイムと呼ばれ、来年の春に美しい花を咲かせるための大切な準備期間です。夏の間に咲いていた花の世話や冬越しの準備など、今のうちにやっておきたい作業はたくさんあります。そこで今回は、春の花壇が見違えるほど華やかになる、秋の基本的な庭仕事のポイントを、園芸研究家の三橋理恵子さんに教わります。文末の新刊書籍プレゼントのご案内もお見逃しなく。

秋はガーデニングのゴールデンタイム

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「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉がある通り、あれほど厳しかった記録的な猛暑もようやく落ち着きを見せ始めました。朝晩の涼しい風や、日中の柔らかな日差しは、庭仕事をする私たちにとっても、そして夏の暑さに耐えてきた植物たちにとっても、まさに恵みの時間です。過ごしやすい穏やかな気候の秋は、ガーデニングのゴールデンタイムと呼ばれています。

では、なぜ秋がそれほど特別な季節なのでしょうか。その理由は、この時期の庭仕事が「夏のダメージからの回復」「厳しい冬への備え」「輝かしい春への仕込み」という3つの重要な役割を担っているからです。

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まずは、春から夏にかけて花を咲かせ続けた多年草などを植え替えたり、切り戻したりして、疲れた株をリフレッシュさせる絶好の機会です。同時に、これから訪れる冬の寒さを乗り切れるよう、植物自体の耐寒性を高めるための管理を始める大切な時期でもあります。

そして何より、ガーデナーの心をワクワクさせるのが、翌年の春に向けた準備です。秋に行う作業は、来年の春の庭の景色に大きく影響し、まさに「翌春に差がつく」ものばかり。パンジーやビオラの苗を選んだり、チューリップやスイセンの球根を植え付けたりしながら、春の庭を想像するのは、この季節ならではの大きな楽しみと言えるでしょう。

このように、開花中の花の世話から冬支度、来シーズンの準備まで、秋の庭はやるべきことが目白押しです。だからこそ、必要な作業をリストアップして、計画的に進めていくことが大切になります。

次の項からは、具体的にどんな作業をすればよいのか、詳しく見ていきましょう。

春の景色は秋で決まる!差がつく「11のガーデニング作業」

さっそく、この秋にやっておきたい具体的な作業を11個のリストにしました。一つひとつこなしていくことで、来年の庭の美しさが大きく変わってきます。

1.多年草を植え替えて、来年の成長を促す

春から夏に人気のペチュニアやバーベナなど、栄養系タイプの草花は、秋のうちに植え替えておくと、翌年の株張りに大きく差が出ます。整理して切り戻した茎は、挿し芽をしておくと、簡単に根づいて株を増やせます。

2.株分けでお気に入りの植物を増やす

花が終わって夏越しが成功した多年草は、地際から株が広がり、株分けできるほど生育しています。このままでは窮屈なので、株分けしましょう。あまり細かく分けすぎないのがポイントです。

3.用土や肥料は、シーズン前にまとめて購入

ガーデニングをしていて、一番買いに行く回数が多いのは、用土です。いざ使いたいときにないと困るので、事前に必要な土を買いそろえておくと安心できます。一緒に肥料や薬剤など、基本的なものも買っておきましょう。

4.来シーズンに向けた土づくり

花壇では、夏の花が終わったら、さっそく土を掘り起こして耕します。土がぱさぱさしているようなら、腐葉土や堆肥などの有機質分をすき込んで土づくりして、秋花壇の準備をします。

5.意外と見落としがち? 庭やコンテナの大掃除

ガーデニングの土台である花壇やベランダが、整理整頓されていなければ、花も映えません。

とくに忘れがちなのが、コンテナの掃除です。雨のはね返りなどでコンテナの側面は汚れやすいもの。使い終わったコンテナやポリポットは、中性洗剤できれいに洗って、干してからしまいましょう。病原菌を防ぐ意味もありますが、用具の管理は、ガーデニングの基本でもあります。

6.まだまだ咲く花へ、追肥を忘れずに

秋のコンテナや花壇は、最近の暖冬傾向で、開花期間が伸びて、12月になっても勢いよく咲いているものもあります。花期が長いので、とくに注意したいのは肥料切れ。お手入れ不足がないかどうか、チェックしてみましょう。

7.越冬する害虫は、今のうちに駆除

注意したいのが、越冬アブラムシ。冬の間、植物の株元などで越冬するアブラムシは、春になると一気に増えてしまいます。見つけにくい厄介な害虫なので、浸透移行性殺虫剤を数回散布して、根絶しましょう。

8.使った土は捨てないで! 古土の再生

プランターで育てた花が終わったあと、残った土をどうしていますか? そのまま捨ててしまうのは、もったいない! 古い根やゴミを取り除き、ビニール袋に入れて日光に当てるなどして消毒すれば、再び使えるようになります。

9.冬の寒さから守るマルチングと切り戻し

戸外で越冬させる株の寒さ保護には、軒下に取り込むほか、表土をバークチップなどで覆うマルチングが効果的です。一方、株は体積が大きいと寒さを受ける部分が増えるので、半分程度まで切り戻します。切り戻しは、わき芽の成長を促進する効果もあって、一挙両得です。

10. 秋の挿し芽で苗作りを楽しむ

多年草草花などは、挿し芽で簡単に増やせます。秋のうちに挿し芽をして、苗をたくさん作っておけば、冬の育苗の楽しみも味わえます。温暖地なら、たいていの種類は戸外の軒下などで管理できます。

11.枯れた一年草の片づけは慎重に

枯れた一年草は片づけますが、タネがこぼれる草花では、土をそのままにしておくと、早春になってこぼれダネから発芽することもあります。どこかの庭から飛んできたタネから、草花が育つことも。あるいはペチュニアのように、一年草といっても、暖かい場所なら冬を越して、大きな株になって翌年花を咲かせるものも多くあります。片づけの見極めは慎重に。

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