秋こそベストシーズン! 翌春の花壇が見違える「11の庭仕事」リスト

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【プロの技】冬越し成功率が上がる、植物の耐寒性をつける秋の花育て

晩秋から初冬は、植物の冬越し準備をする大切な時期。冬咲き草花、春の開花を待つ草花、寒さに弱い鉢花などがよりスムーズに冬を乗り切るために、今できること。それは、植物が耐寒性をより増すように管理することです。

耐寒性は、大きくは植物の原産地の環境に左右されますが、育て方しだいで、寒さにより耐えるよう慣らすことができます。実際、世界各地の植物が行き来し、外来植物を育てる機会が多くなった今、耐寒性を増す管理法は、欠かせないテクニックの一つです。

耐寒性向上の鍵は秋の管理です。具体的には、水やりがいちばんのポイント。水を与える間隔をだんだんあけていき、植物の体内の水分量を徐々に減らします。こうすると葉の糖分量が増え、葉はごわごわしますが、より寒さに耐えられるようになります。

 「水を減らす」というと、与える量を減らすと考えがちですが、これは間違い。水やりの間隔はあけるものの、鉢底からたっぷり流れるほど水やりします。寒さに弱い植物は、寒さがくると成長を止めて休眠状態に。これらは水やりの間隔をぐっとあけます。

植物に耐寒性をつけるには、強い寒さがくるまでに植物を丈夫に、栄養たっぷりに育てておくことも大切。それには日光に当て、バランスよく肥料を与え、株をコンパクトに育てておきます。強健に育った株は、冬越しもスムーズです。

耐寒性って何だろう?

耐寒性とは、植物が寒さに耐えられる指標のようなもの。寒さの厳しい場所が原産地なら耐寒性が強く、熱帯・亜熱帯地方の植物には、寒さに耐える力はありません。

一般的な園芸植物では耐寒性、半耐寒性、非耐寒性の区別があります。ただし耐寒性草花といっても、強い寒さがきたときなどは生育が止まったり、株が傷んだり、ひどいときは枯れることもあります。

とくに品種改良の進む園芸草花では、品種によっても耐寒性は違います。同じ家でも東西南北の向きや日当たり、風の強さなど条件は異なります。植物の様子を確認しながら、寒さ対策を考えるのが一番です。

耐寒性アップの鍵は水やりにあり

もっとも重要なポイントは、水やりの方法です。水を与える間隔をだんだんあけていきます。こうすることで、植物は体内の水分量を減らし、代わりに糖分濃度を高めて、寒さに強い体質に変化していきます。

process 1 

秋までの水やりの間隔を、だいたい把握しておきます。

process 2 

水やりの間隔を、だんだんあけていきます。最初1日おきであれば、次は2日おきに。それに慣れれば3日おきに。土の表面が乾いても、葉先がしおれていなければ、水やりしなくて大丈夫。気温の下がる晩秋から冬の水やりは、午前中がベスト。夕方以降の水やりは避けます。

process 3 

最終的に何日水やりの間隔をあけるかは、鉢の大きさ、植える植物、土の性質、置き場所などによってまちまち。植物の様子を見ながら見極めます。

process 4 

水を制限していくと、茎葉はごわごわして堅くなり、緑もより色濃く。株自体の成長は遅くなりますが、よりしっかりしまった株になります。

耐寒性を高める3つのポイント

水やり 

寒さで葉が傷みやすいので、夏のように葉の上から水を与えないようにします。株元の土めがけて、ジョウロのハス口をつけずに水を与えます。

肥料

チッソ肥料は植物のからだを作ります。ただしこの時季(秋)、必要以上に葉茎を伸ばすことは、耐寒性をつける妨げになるので、控えめに。根を育てるカリウム肥料は、耐寒性に貢献します。

置き場所

日当たりの悪い場所で日光を好む植物を育てると、貧弱に育ち、寒さに耐える力も弱くなります。場所が限られている場合は、こまめに鉢を移動して、日に当てる工夫を。また冬に風が強く吹く地域では、植物を上手に冬越しさせるうえで大切です。

植物の種類別、秋からの管理法

冬咲き草花

パンジーやストック、リナリアなど、冬にも戸外で花を咲かせる草花は、寒さに強いもの。水やりの間隔をだんだんあけながら、より耐寒性がつくよう、寒さに慣らしながら育てましょう。

室内で管理する冬咲き植物

ベゴニアやポインセチア、プリムラ・オブコニカなどは、冬咲きといっても寒さに弱いもの。暖かい室内で管理します。室内の温度が平均して高い場合は、土の表面が乾いたら水をたっぷり与えます。昼夜の温度差が大きい場合は、夜間窓際から鉢を離すなどして、温度差を少なくする工夫を。

戸外で管理している春咲き草花

カレンデュラやジギタリス、スイートピーなど、春咲き草花のほとんどは耐寒性が強いので、秋のうちに定植すれば、冬越しはわりと簡単。ただし風が強い場所では、風よけの工夫を。寒さで葉が傷むなら、べたがけシートをかぶせましょう。

冬に保護が必要な熱帯植物

ハイビスカスやランタナ、ルリマツリなどの熱帯植物は、寒くなったからといって、早めに室内で保護するのはタブー。耐えられるうちは戸外の日当たりのよい場所に置き、寒さに十分慣らしましょう。株の体積が多いと、寒害も受けやすいので、半分くらいまで切り戻すと、冬を越しやすくなります。また必要以上の保護をせず、だんだん寒さに慣らしていくと、温暖地では戸外で越冬できるようになります。ただし、慣らすのは徐々に。

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