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“クソ忙しい”日々をこなす!スケジュール管理術についに到達/棚橋弘至 vol.55

“クソ忙しい”日々をこなす!スケジュール管理術についに到達/棚橋弘至 vol.55

―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―

 おかげさまで、忙しくなってまいりました。

 僕がプロレスラーを引退する、’26年1月4日「WRESTLE KINGDOM 20 in 東京ドーム 棚橋弘至引退」まで、とうとう残り2か月を切り、その大会に向けての取材や撮影の仕事が大量に詰まってきたのです。

 覚悟は決めていましたが、まさかこれほどまでとは……。

トップロープより愛をこめて
棚橋弘至 ©新日本プロレス
 朝早かったりすると、仕事前のトレーニングは難しい。かといって、フルタイムで会社へ行って、そのあと、取材やラジオ・テレビ収録したあとのトレーニングというのも、相当の気合いを入れないとジムに足が向かない。

 困りました。

 ……困りましたが、実は、クソほど忙しいこういう生活が、僕の「夢」だったのです。

 大学生の頃からスケジュール帳を使い始めたのですが、ええ、大学生ですから、講義やレスリングの練習、筋トレ、アルバイト、たまにデートくらいしか、手帳に書くことがない。

 けれど、手帳を予定で真っ黒にしたかったのです。

 この頃は、一日のうち何か一つでも用事があれば、よかったのですが、今は一日にやらないといけないことが山積みで……。

 これは、アレですかね。今風にいうと「マルチタスク」ですかね!?

トップロープより愛をこめて
’26年1月4日は、棚橋の引退試合とウルフ アロンのデビュー戦です ©新日本プロレス
 キタね。マルチタスク! 響きがもうカッコいいもの。しかし、すべての仕事をこなせてこその「マルチタスク」ですよね。

 100%のエネルギーを分けるのではなく、すべてに100%で臨む。「理想は高く」なのですが、これのうまいさばき方ができるようになってきたのです。

 それは「優先順位をつけること」。

 皆さんも、夜寝る前に「明日は、あれやってこれやって」とイメージしますよね。

 でも、そこにプラスして「まずやらなければならないことはコレ。次にソレ。最後にエネルギーを振り絞ってアレ」とかね、もう少し踏み込んでイメージする。

 これって、想像以上にとても大事なんです。

 人って具体的にイメージできないことは、決して挑戦しないんです。

 イメージができるからこそ、体が動くのです。

 今、僕がイメージしているのは「来年の1・4東京ドーム大会の超満員の景色」。

 このゴールから逆算して、今、すべきことを見つける。

 そして、動く。

 これが、一番効率的なさばき方なのです。

 やみくもに頑張ることも時には大事ですが、仕事のできる人は、この優先順位のつけ方、イメージの仕方がうまい人なのです。

 ……え?

 で、棚橋はできているのかって……?

 ええ、そりゃもう、イメージできている棚橋のイメージはできています(笑)。

◆今週のオレ社訓 ~This Week’s LESSON~

まずは予定を“うまくさばける自分”をイメージすること

<文/棚橋弘至 写真/©新日本プロレス>

―[新日本プロレス社長・棚橋弘至のビジネス奮闘記~トップロープより愛をこめて]―

【棚橋弘至】
1976年生まれ。新日本プロレスの第11代社長(’23年12月就任)であり現役プロレスラー。キャッチコピーは「100年に一人の逸材」。得意技は「ハイフライフロー」。身長181㎝ 体重101㎏
配信元: 日刊SPA!

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