文具のとびら編集部
エム・エス・シーと中国の総合文具メーカーであるdeli社の共同出資により、今年6月16日付で設立されたDELIジャパンは、deli社のデザイン文具「nusign（ニューサイン）」の新製品発表会を2025年11月18日に銀座・伊東屋10F HandShake Loungeで開いた。第１弾として、年明けまでにベーシックデザインの学童文具からオフィス文具まで一挙に110SKUを投入するという。
新製品発表会に出席したDELIジャパン宗廣宗三社長（左）とプロダクトデザイナー梅澤佑太さん（右）
幅広い製品が今後続々と発売されそう
DELIジャパンは、PC周辺機器、サプライ製品などの製造・販売を手掛けるエム・エス・シーが60％、中国deli社が40％出資して設立した合弁会社。中国deli社は、文具のほか、工具、知育玩具、オフィス家具などを世界140以上の国と地域に販売する年商1兆円超のグローバル企業で、日本の文具メーカーのOEMも請け負っている。中国、韓国、日本に合計40人以上のデザイナーが在籍しており、「nusign（ニューサイン）」の日本デビューにおいても日本人デザイナーが関わり、日本向けにパッケージなどのローカライズを行う。
「nusign（ニューサイン）」は、新しいデザインを意味する「ニュー」と「デザイン」を組み合わせたブランド名で、新しいデザインで新しい価値を作り出そうという思いが込められている。「静かな創造性」をテーマとし、機能性と美しさを兼ね備えたデザイン文具によって、働く空間に調和が生まれ、心地よいクリエーティブ環境を演出することを目指しているという。
第1弾のラインアップは明らかになっていないが、1穴パンチ、カッター、鉛筆削り、鉛筆、ペン立て、デスクオーガナイザーセット、レタートレイ、ファイルボックス、事務用ハサミ、折りたたみハサミ、消しゴム、アルミ製定規、スティックのり、スパイラルノート、付箋、ゲルインクボールペン、クリアファイル、クリアポケットファイルなどの幅広い製品が今後続々と発売されることになりそう。価格は一般的な製品と同等となる見込みで、幅広いターゲットを想定している。
新製品発表会の会場では、中国などで展開している「nusign（ニューサイン）」シリーズの現行モデルに加え、次期モデルも展示。素材やカラーへのこだわりを紹介し、製品の魅力をアピールした。
また、文具ソムリエールの菅未里さんをゲストに迎え、デザイナーとのトークショーを開催。開発秘話やコンセプトに込めた思いを語り合った。
トークショーに登壇した菅未里さん（左）とプロダクトデザイナー梅澤佑太さん