◆せめて選手名鑑くらい渡してほしい
このようなユニフォームを続けたいというのであれば、せめて東京ドームにやってくるお客さん全員に、顔写真を含めたプロフィールを記載した選手名鑑くらい渡してほしいと思っている。「試合中にスマホで調べればわかる」という球団関係者もいるかもしれないが、スマホであれこれ調べている間にその選手の出番が終わってしまうこともあるだろう。それにスマホの操作に慣れていない高齢者からしたら、紙に印刷されたアナログな選手名鑑のほうが何倍も役に立つ。
巨人は2024年シーズンこそリーグ優勝をしたものの、25年シーズンは貯金がプラスとマイナスのところを行ったり来たりしていた。つまり、チームとして発展途上の真っただ中にいるのだ。
私としては、2026年シーズンからは、背番号の上に名前の入ったユニフォームに戻してほしいと願っている。
<談/江本孟紀>
【江本孟紀】
1947年高知県生まれ。高知商業高校、法政大学、熊谷組(社会人野球)を経て、71年東映フライヤーズ(現・北海道日本ハムファイターズ)入団。その年、南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)移籍、76年阪神タイガースに移籍し、81年現役引退。プロ通算成績は113勝126敗19セーブ。防御率3.52、開幕投手6回、オールスター選出5回、ボーク日本記録。92年参議院議員初当選。2001年1月参議院初代内閣委員長就任。2期12年務め、04年参議院議員離職。現在はサンケイスポーツ、フジテレビ、ニッポン放送を中心にプロ野球解説者として活動。2017年秋の叙勲で旭日中綬章受章。アメリカ独立リーグ初の日本人チーム・サムライベアーズ副コミッショナー・総監督、クラブチーム・京都ファイアーバーズを立ち上げ総監督、タイ王国ナショナルベースボールチーム総監督として北京五輪アジア予選出場など球界の底辺拡大・発展に努めてきた。ベストセラーとなった『プロ野球を10倍楽しく見る方法』(ベストセラーズ)、『阪神タイガースぶっちゃけ話』(清談社Publico)をはじめ著書は80冊を超える。

