いつまでも輝く女性に ranune
「自分は弱い存在だ」年収400万円以上の“普通の男”たちに広がる「弱者感の正体」

「自分は弱い存在だ」年収400万円以上の“普通の男”たちに広がる「弱者感の正体」

◆日本だけでなく海外でも

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これは日本だけでなく海外でも見られる現象だという。

「男性たちが抱える剝奪感情は、ときに過激な行動すら生みます。ジェンダー平等が進んだ海外では、『男らしさ』に過剰にこだわり、力によって『男らしさ』を確認しようと試みる男性が後を絶たない。

攻撃性が自分に向かえば薬物依存症や自殺に繫がり、外に向かえば暴力となり、自分の『男らしさ』を確認するために拡大自殺を図り、無差別殺人を企てる。

日本で起きた’08年の秋葉原通り魔事件や’16年のやまゆり園事件、’21年のジョーカー事件の加害者はいずれも無職男性であり、過剰な『男らしさ』が爆発した結果でしょう」

初の女性首相誕生の裏で、男性の心に潜む弱者感は、より強まるのだろうか……。

◆男に求められる能力まで多様化

もう一つ、現代の男性たちを苦しめる多様化が存在する。それが、男性に求められる「能力の多様化」だ。メディア論に精通する成蹊大学教授の伊藤昌亮氏は、「デジタル化が進む社会で生きづらさを抱える男性は今後も増え続ける」と分析する。

「企業が求める人材像は長年にわたりコミュニケーション能力重視ですし、さらに高校や大学でもアクティブラーニングが推進され『伝える力』の養成が進められています。今はまさにコミュ力至上主義の時代です。

しかし、生きづらさを抱える男性はこの能力が備わっていないことも多く、もし会社や私生活で『コミュニケーションが下手』というレッテルを貼られれば、生きづらさが高まるばかりになる」


配信元: 日刊SPA!

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