ドレスコードとは何か?
メットガラ基本講座:テーマとドレスコードは別物であり、どちらも一流ゲストたちは遵守(じゅんしゅ)することを求められる。歴史的にコスチューム・インスティテュートは、テーマとドレスコードを別々の日に発表する。昨年は「Superfine: Tailoring Black Style」というテーマ発表から5か月後、「Tailored For You(あなただけの仕立て)」というドレスコードが話題となった。
「Costume Art」というテーマから文脈を読み取ると、ドレスコードではゲストが自身の身体を芸術として再解釈することが求められる可能性がある。『Vogue』は英国系米デザイナーのチャールズ・ジェームズ、英デザイナーのジョージナ・ゴドリー、ブラジル出身デザイナーのレナータ・ブッツォ、日本人デザイナー川久保玲のブランド、コム・デ・ギャルソン、そしてベルギーのデザイナー、ウォルター・ヴァン・ベイレンドンクのアーカイブ作品をインスピレーションとして提示した。ドイツのルネサンス期の画家アルブレヒト・デューラー(「裸体」が『Vogue』の特集の中心に掲載された)、フランスの彫刻家ジャン=バティスト・カルポー、米写真家ハリー・キャラハンの芸術作品も衣装を引き立てている。
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しかし正式なドレスコードと、そのクチュールの原則がすべて明らかになるのは2026年だ。2025-26秋冬のオートクチュールのランウェイで披露された、スキャパレリの鼓動する心臓をモチーフにしたドレスに、カーダシアン家の誰かがもう目を付けているに違いない。
メットガラはどこで開催されるのか?
メットガラの名は、1971年から開催地となっているMETに由来する(それ以前は、5つ星ホテルのウォルドーフ・アストリア・ニューヨークやセントラルパークなど、ニューヨークの他のランドマークで開催されていた)。今年は世界で最も著名なスターたちが再び5番街の人気スポットに集う。美術館の象徴的な階段は、今回も豪華な特注カーペットで飾られる(ただし必ずしも赤とは限らない)。
2025年はネイビーブルーを基調とし、白いデイジーのような花々が星空のごとくちりばめられていた。幾重にも重なる階段の両脇には白い花で覆われた壁があり、セレブとカメラマンを隔てていた。
メットガラには誰が招待されるのか?
世間の見方に反して、有名人の誰もが2026年のメットガラに招待されるわけではない。通常、共同ホストとスポンサーは毎年5月の月曜日に約450人のゲストを迎える。政治家、アスリート、俳優、モデル、ミュージシャンなどはカスタムまたはアーカイブのデザイナー衣装をまとって、年間何千人もの美術館訪問者に先駆け、その未公開の展示を鑑賞する。「Tailored For You」をテーマにした昨年は、写真撮影が始まるまでゲストリストが確定していなかった。
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例えば「リアーナは出席するのか?」という疑問は、2025年5月5日のレッドカーペットが終わるまで人々の関心を集めた。彼女はマーク・ジェイコブスのカスタムドレスをまとってファッショナブルに遅刻した。デザイナーはドレスコードとテーマを尊重しつつ、当時大きくなりつつあった彼女のおなかを優しく包み込むように、スーツ風のドレスを仕立てたのだ。
公式のゲストリストは、イベントが始まるまで厳重に管理されている。しかしメットガラ開催前の数日間、(運が良ければ)セレブの出席者リストがネット上で話題になることもある。昨年は、カーダシアン・ジェンナー家の主要メンバー(カイリー・ジェンナー、ケンダル・ジェンナー、キム・カーダシアン)が注目の的となった。
今年も、うわさのゲストリストがインスタグラムのタイムラインを飾ることを願ってやまない。今のところ、出席が確認されているのはAmazon共同創始者ジェフ・ベゾスとその妻ローレン・サンチェス・ベゾスだけだ。さらに、この新婚夫婦は展覧会とメットガラの資金援助も行う予定だ。おそらく、彼らの結婚式に招待されたセレブの何人かは、ゲストリストに名を連ねているだろう。ケンダル&カイリー・ジェンナー姉妹からオプラ・ウィンフリーまで、2025年6月、ヴェネツィアで彼らの結婚を祝った人々だ。ファンはレディー・ガガ、カーディ・Bやゼンデイヤも2026年5月4日が「出席」の返事であることを願っている。
translation & adaptation: Akiko Eguchi
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