◆ドジャース救援陣崩壊による“逆転負け”の連鎖

トライネンがマウンドを降りる際には地元にもかかわらず、ドジャースタジアムのスタンドからブーイングが巻き起こった。それもそのはず、トライネンはこの日を含めた直近5試合の登板で合計8失点と投げては打たれ、投げては打たれの繰り返し。チームの足を引っ張る救援陣の代表的な一人になっている。
トライネン以外にもカービー・イエーツやタナー・スコットがサッパリの投球を続けており、ドジャースが逆転負けを喫した試合は数えきれないほどだ。いずれも過去に他チームでクローザーとして実績を残してきた投手たちだが、ドジャースの首脳陣も8回、9回にどの投手を投入すべきなのか、解決の糸口は見つかっていない。
◆佐々木朗希がマイナーで見せたリリーフ登板の安定感
そんな中、1年目の佐々木朗希が22日、マイナーで2度目の救援登板を果たした。佐々木は、昨季オフにポスティングシステムでロッテからドジャースへ移籍。シーズン前のMLB公式プロスペクト(有望株)ランキングでは堂々の1位に輝き、新人王候補との呼び声が上がっていた。
ところが、デビューから環境の違いに戸惑った部分もあったか、それとも実力なのか、制球難に苦しみ、5回を投げ切ることもままならない試合が続いた。自身7度目の登板で待望の初勝利を挙げたものの、直後の登板で右肩に違和感を発症。「インピンジメント症候群」と診断され、長期離脱を強いられた。
8月中旬にマイナーで復帰登板を果たして以降は、好投することもあれば、突如制球を乱して大量失点を喫することも——。先発投手として、5試合にわたるリハビリ登板を終えたが、メジャー昇格にゴーサインは出ず、代わりにここ2試合は救援投手としてマウンドに上がっていた。

