◆「年収を見た女性」から無視された

ヨシオ:婚活は36歳の誕生日当日に始めました。最初の1年半ほどは、主に婚活パーティーへの参加です。昔から漠然と、「将来は自分も家庭を持っているだろうな」というイメージがあったんです。親戚などの周囲に家族連れが多かったことも関係するかもしれません。けれども、自分の将来像がなかなか見えてこないなかで、「結婚したい」という思いが強まっていきました。
――婚活開始当初は、年収400万円未満だったヨシオさんですが、不愉快な思いをしたことはありませんか。
ヨシオ:始めた当時、結婚相談所が主催する婚活パーティーにほぼ毎週参加していました。ひどいときは土日に2回ずつ(昼、夜)参加するなどの熱の入れようでした。そのなかで感じたのは、婚活パーティーは終了すれば関係性が終わってしまう一期一会なものだからこそ、本音がわかるということでした。
婚活パーティーは女性と対面する際、プロフィールカードを渡すシステムになっています。そこには私の学歴や年収が書かれているのですが、カードを一瞥した女性から、話しかけても一切答えてもらえず、無視を貫かれたこともありました。それから、私を含む男性2人、女性1人で話していたときも、乗っている車種を知った途端に、女性があきらかに片方の男性とだけ話すこともありました。
◆「お母さんとご飯でちゅか〜?」という煽りLINEが
――くわえて、“実家暮らし”も相当なハードルになるのではないかと勝手に想像するのですが。ヨシオ:おっしゃる通りです。女性からすると、「家事ができない男」のレッテルにつながりやすいのでしょう。私の場合、15年近く一人暮らしをしてきたので、その点をアピールするように務めていたのですが。
また他にも、何度かデートを重ねたことのある女性とLINEでやり取りをしていたとき、送った写真のなかに誤って母親の背中が写っていたことがありました。すると、その女性から「お母さんとご飯でちゅか〜? 良かったでちゅね!」と来たんです。「え、ダメだったかな(笑)」みたいなニュアンスの返事をしたのですが、既読もつかず、それ以降返信もありませんでした。おそらく、ブロックをされたのでしょうね。

