1990年に幕を開けて以来、国内外で注目を集めてきた「台湾ランタンフェスティバル」。来年は「2026台湾ランタンフェスティバル in 嘉義」と題し、南西部の都市・嘉義が舞台に。3月3~15日、国立故宮博物院南部院区や県政府(県庁)周辺に多数のランタンが展示され、街は幻想的な光に包まれる。近年は伝統的なランタンに加え、音楽と連動する演出やアート性の高い作品など、趣向を凝らした作品も登場。伝統と最新テクノロジーが融合した光の芸術が、台湾の今を華やかに映し出す。

嘉義県での開催は18年ぶりとなる。嘉義県は、地理的な環境にも恵まれ、文化的な魅力も豊富だ。人気の「阿里山林業鉄道」も、2009年・2015年の台風被害を経て昨年全線復旧し、再び注目されている。

国立故宮博物院南部院区では、貴重な文物やアジアの芸術文化にまつわる展示を楽しめる。嘉義市内には日本統治時代の建築や文化も多く残り、特に目を引くのが、日本製「マジョリカタイル」。伝統家屋の外壁や家具に使われたこの美しいタイルは、「台湾花磚博物館」で見ることができる。そしてぜひ味わいたいのが、ご当地グルメ「鶏肉飯」。鶏肉にネギ入りの香ばしいタレをかけたご飯は台湾名物だが、嘉義では七面鳥でいただくのが定番だ。
嘉義へは、バスで2時間ほどの高雄経由のルートがおすすめ。成田~高雄間は直行便が運航しており、ますます便利に。夜便でも到着してすぐ夜市やナイトクルーズなどを楽しめる。翌日は、「高雄ポップミュージックセンター」や、台湾観光アンバサダーの俳優・妻夫木聡さんもお気に入りの「龍虎塔」「三鳳中街」などを巡り、アートや文化を満喫。木瓜牛乳(パパイヤミルク)や屋台グルメの食べ歩きもお忘れなく。

旅の締めくくりは、台湾新幹線で台北へ。嘉義駅から台北駅までは約1時間半。おなじみの台北はもちろん、地方都市ならではの魅力に触れる旅は、心に残る特別な時間になりそう。この冬は寒い日本を離れ、台湾の新たな表情に出会ってみては。
年末の台北ではこんなイベントも!
高雄から嘉義、そして旅の最後はもちろん台北へ。観光名所やグルメを堪能するのはもちろん、年末のカウントダウン花火や、「台湾観光庁×JATA(日本旅行業協会)」の共同企画として12月7、8日に開催される「合同天燈上げ 特別観光イベント」も魅力的だ。


台湾観光庁のアンバサダーに俳優・妻夫木聡さんが2年連続で就任
9月26日、「2025年度台湾観光アンバサダー就任式」が開催され、台湾観光庁長官陳玉秀氏より、台湾を第二の故郷と呼ぶ俳優の妻夫木聡さんに、最高栄誉の象徴となる黄金の名刺が手渡された。妻夫木さんはCM撮影で台湾を訪れた際、人々の温かさに触れたと語り、地元の人に親しまれる「三鳳中街」では、「地元の方とお互いの想いを通じ合わせて交流ができるのは嬉しい瞬間でした」と振り返った。さらに、「台湾の人たちの温かさに触れることができ、自分の“好き”を見つけられる旅でした」と、撮影を通しての思いを述べた。

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