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【連載】月刊ブング・ジャム Vol.104 2025年グッドデザイン賞から気になる文具をピックアップ! その1

【連載】月刊ブング・ジャム Vol.104 2025年グッドデザイン賞から気になる文具をピックアップ! その1



文具のとびら編集部

本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は、2025年度グッドデザイン賞(関連記事)の受賞アイテムの中から気になる文具をピックアップしました。

第1回目は、コクヨの「リサーチラボペン」です。
(写真右からきだてさん、高畑編集長、他故さん)*2025年8月9日撮影
*鼎談は2025年10月25日にリモートで行われました。



いろんな場面で大活躍!

リサーチラボペン.jpg「リサーチラボペン」(コクヨ)


――先日、2025年の「グッドデザイン賞」が発表されたので、その中から気になるものを選んでいくつかお話ししましょう。ということで、まずはベスト100 に選ばれた「リサーチラボペン」を取り上げます。

【高畑】ベスト100に文房具が選ばれることはたまにあるんだけど。

――「メタシル」が去年ベスト100に選ばれてますよね(こちらの記事を参照)。

【高畑】そうだし、以前だとヤマトのロールタイプのふせんが選ばれてるよね。

――はいはい、「テープノフセン」ですね(こちらの記事を参照)。

【きだて】あれ、ベスト 100 だっけか?

【他故】あ、そうかそうか。

【高畑】文房具がベスト100に入ってくるっていうのはいい感じだと思うんだけど。

【他故】うん。

【高畑】デザインというのをどう捉えるかというのがポイントで、文房具が入るときは毎回それが違う感じだけど、今回もまたちょっと変わった感じで「リサーチラボペン」が入ったというのはなかなか面白いっちゃ面白い。いわゆるデザインというより、インクがすごいみたいな。あと、使い途の提案がすごいみたいな感じじゃないですか。

【きだて】悪いデザインじゃないというところで、引っかかりはしてたんだけどね。

【高畑】デザインという言葉が単に見た目ではないよね、ということは、ずっと以前からいわれているから、順当なところではあるんだけど、

【きだて】そうだね。

【高畑】デザインというのは、使い勝手だったり用途であったり、機能そのものを含むというか、設計そのものが全てがデザインだというところはあるので、全然「リサーチラボペン」でいいと思うんだけど。これまで色々と油性マーカーがいっぱいあった中で、これまでのペンと違う使い勝手があるので、僕的にはそれはそれで普通にいいなとは思ってるんです。

【きだて】文具王は結構使ってるって言ってたじゃん。

【高畑】フィルムふせんに文字を書いたりするのに使う。

【他故】おーなるほど。

【高畑】何本も買ってて、結構使ってるよ。4、5本買ってあちこちで使ってるんだけど。ちょっと細めで、耐アルコールのインクを使ってるっていうのが最大の特徴かな。

【他故】うん、そうだね。

【高畑】このペン元々は、凍ってる資料とか、ポリエチレンの試験管、プラスチック製の使い切りの試験管とかに培養するものとかを入れたりとか、生体サンプル入れたりとか、そういうのが混ざんないようにするためにちょっと何か書いとくみたいな用途によいよというもので、結構ポリエチレンていうのがインクを弾くっていうのがあって、ノリが悪い。

リサーチラボペン1.jpg結露した容器(左)と凍結した容器(右)にも筆記できる

【きだて】接着剤もだけど、いろいろ弾くんだよね。

【高畑】水性のペンは基本書けないし、油性のペンでも物によってはあんまり上手く書けなかったりするっていうのもあるし。あと大体そういうのってさ、生体サンプルが腐らないように冷凍庫に入れてあるんだけど、そうすると凍らせるから霜がついちゃうっていうのがある。だけど、そういうところでも書けて。そういうラボの環境っていうのはやっぱキレイにしておかなきゃいけないから、しょっちゅうアルコールで消毒したりするので、そうするとそれで拭いたら消えちゃったとか、いろんな意味で普通の油性マーカーで書くのに向いてない部分っていうのがあるねっていうのは、確かに言われてみるとそんなところだねって思う。

リサーチラボペン2.jpg筆記面にアルコールが付着しても文字が消えにくい(左は従来品、右はリサーチラボペン)

【他故】うん。

【高畑】僕も、インクとかを小分けにしてもらったやつを入れてるのがポリエチレンのボトルだったりするんだけど、そういうのに書いておいたりとか。何より、フィルムふせんってインクのノリが悪いので、大概のペンが弾いてくれちゃったりとかするので、そういうところでいくと「リサーチラボペン」が結構いい。あと細いんだよね。

【他故】あ、そうね。

【高畑】ペン先がちょっと硬くて細いので、ちっちゃめの文字が書けるっていうのもあって、それもね。ちっちゃめの文字が書けるっていうのも結構重要。僕は、普段使い的には、フィルムふせんの見出しにめっちゃ使う。

【きだて】うちは台所で使ってるんだけども、ジップロックのフリーザパックってポリエチレンなのね。油性マーカーでも割と弾くときがあって、直に書くとき便利なのよ。何が入ってるのかとか書いておくのに。

【他故】うんうん。

【きだて】凍ってる状態で、上から書き込んでも書けるしっていう、その辺がちょっと重宝するところなんだけども。でも、一般家庭での使い途って大体その辺かな。

【高畑】ポリエチレンがどうとかいうより、何にでも書けるマーカーとして考えると普通にいいかなと思う。

【きだて】そうそう。細書きできる「パーマネントマーカー」的な感じ。

【他故】そうだね。

【高畑】うっかり消えにくいので、すごくいいかなと思う。

【きだて】他故さんは何か使ってる?

【他故】僕はね、会社っていうかカバンに1本と、今手元に1本常備してますね。うちにある場合はそんなに使用頻度ないんだけど、会社では共同の冷蔵庫を使うときに、ペットボトルに名前を書くのにめちゃくちゃ重宝してる。最近は、キャップの上に何か色々と印刷されているパターンがあって、読みにくいことがあるので本体に書くんだけど、本体ってやっぱちょい濡れてたりして、書きにくかったりするんだよね。そんなときでもこれは書けるので、会社では1本必ず置いてるね。でも、そのぐらいかな。前はうちも、キッチンに置いて何か書くみたいなことやってたんだけど、しばらくちょっとそういうことをしてないな。また始めてもいいんだけど、あんまり習慣になってないっていう感じはあるね。

【きだて】ああ、それも使い甲斐ありそうやね。

【高畑】テストサンプルに何か書いたりとか、元々ラボマーカーなので、そういうところと相性が良くて、どんな材料でもで書けるし。3Dプリンターも材料がポリ乳酸とかで、

「接着剤着かないです」みたいなやつで、材料的にはちょっと変わってるんだけど、全然普通に書けるので。他の油性マーカーでも書けたりはするんだろうけど、すごい書くのが楽なので、普通にいいですね。

【他故】これ、最初出た時は、赤と黒だけだったと思うんだけど、青はいつ加わったのかな?

【高畑】青は途中から出たんだっけ?

【他故】いつからだったんだろう。全然記憶にないんだけど。

――多分、途中で追加したんでしょうけど、地味な商品だし、あんまりアナウンスしてなさそうですね。

【高畑】地味なんだけど、出てから一瞬ちょっと人気あったよね。で、手に入りにくという。

【きだて】何かやたら売れた時期があって。

【高畑】あったよね。で、手に入らないみたいなのあったけど。

【きだて】やたら売れたのは何の時だ? なんかで紹介されて売れたんだよな。

【他故】何だっけ?

【きだて】何かのアワードだったような気がするんだけど。

――「日本文具大賞」の優秀賞をとってますよ(こちらの記事を参照)。

【他故】あ、それかな。

【きだて】それで露出が増えたんだ。テレビとかいろんなメディアで散々紹介された気がするので。しばらく、全然買えないぐらいの時期あったよなと思って。

――「文房具総選挙」でも、書く・消す部門の1位みたいですよ。

【高畑】そういうので注目はされてたんだ。何かバズったのは覚えてるね。だから最初はちょっと手に入らなくて。今は普通に買えるけど。

――「初回生産分が1週間で完売」っていう記事を見つけましたよ。

【きだて】それで最初にバズって売り切れが続いたときに、「みんなはこれをどう使いたくて買ってるの?」ってすごい不思議でさ。分かっている人なら、何にでも書ける万能マーカーとして買うというのはあるんだけど。分からないままに「アルコール耐性が」とか言われても仕方ないし、ただメディアで紹介されてたペンだってだけで買う人もいたのかなと。

【高畑】凍ってても書けるとかかな?

【他故】「濡れてても書ける」とか?

【きだて】どの辺でみんなが欲しいと思ったのかが今1つ分かってなくて、ちょっと不思議だったんだよね。

【高畑】実務でやってる人にとっては、もう全然束買いする系のものではあるんだけどね。

【きだて】それはそうなんだけどね。

【他故】いや、1本が高いものだからさ。そんなにみんながボンボン買うようなものでもないなとは思ってたんだけど。あの時はすごく人気あったよね、確かに。

【きだて】そう、濡れても書けるくらいならもっとお安いペンがいっぱいあるわけで。この値段は気軽には使いづらいじゃない。

【他故】大切に使う感じ(笑)。

【高畑】でも、俺的には「これ1本あれば何でもいける」っていう。油性マーカーでも、書けるやつと書けないやつが微妙にあったりするのが、僕はすごく嫌なので。あと、フィルムふせんとかマスキングテープの上からも書けるので。もちろん、油性のマーカーで書けるやつは書けるんだけど、割とそれが細くちっちゃく書けるので、そこも気に入ってるところではあるね。

リサーチラボペン3.jpg【きだて】そう、こういうマーカーは気さくに使いたいんだけど、「1本400円か……」っていうのがね、若干ほら。

【高畑】値段的にはちょっと高い。

【他故】あと、これホームページにかなり大きめの字で「縦置きにするな」って書いてあるじゃん。

【高畑】あー。

【他故】「縦置きの保管は厳禁です」ってはっきり言ってるのね。

【きだて】あ、そうだっけ?

【他故】多分、顔料が沈むからだと思うんだけど。僕のペンケースって、基本カバンの中では立ってるので、これをペンケースに入れにくいってずっと思っていて。カバンに入れる場合は、水平に寝るカバンのポケットにいつも入れてるんだけど。このペンだけ、ペンケースとは違うところに入れてるんだよ。

【きだて】あ、俺は普通に立てて保管してるな。マグネットクリップを付けて冷蔵庫に立てて貼ってる。横に貼るようにしよう。

【高畑】俺は、引き出しの中にいつも入れているので。別にそれをすごく意識してたわけではないけど、別に困ってなかったっていうだけだね。

【他故】この「横置き」文言がすごく気になってて。ボードマーカーと同じレベルで、顔料が沈殿するんだったら、ちゃんと横置きしなきゃなって、発売した時からずっと気になってて。

【高畑】そうなんだ。

【きだて】縦でも今のところは出てるはずだけどね。

【他故】まあ、そんなに極端に偏ったりはしないんだと思うんだけど。

【高畑】でも、ペン先を上にしておくと、顔料が下がるんだとしたら、色が薄くなるとかあるから。

【きだて】そうだね。下にしておくと詰まったりもするかな?

【他故】ホームページで見る限りでは、かすれた場合は横向きに、薄くなった場合は先端を下向きにして1日置くと戻りますって言い方をしてるから、やっぱり上向けて置いとくと下に沈んじゃうっていうことだよね。

【高畑】立てて置くっていう時は、普通キャップを上にするから薄くなっちゃうんだね。

――それで書きづらくなったことはないんですか?

【きだて】今のところ多分ないな。

【他故】これ不便だなって思う点が1個だけあって。キャップが後ろに付かないじゃないですか。

【高畑】あ、なるほど。

【他故】日常使いとしては不便だなって思うんだけど、「これは後ろに付かない理由があるのか?」みたいな。

【高畑】理由があるのかっていうか、多分いわゆる普通のプラ軸の中に入れられないのかも。あの金属のケースじゃないとダメだから。だから、後ろが付けられないんじゃない。ケースを2段にして、キャップをめちゃ太くしたら付けられるのかもしれないけど。でもそれやると、今度はペンがジャマになるから。

【他故】そうだね。

【高畑】あとペンがまっすぐで、あんまりジャマにならないのが、これのいいところではあるよね。使う時にキャップが付けらんないのは確かにそうかもしれないけど、こういうのがジャマだし、太いじゃん。油性のマーカーって、キャップがやたらに主張してたりとかすると、僕は持ち運びのときにフラットの方が好きなので、そういう意味では持ち運びもしやすいし、僕は割とボディのフォルムも嫌いじゃないんだよね。

【他故】クリップがないとかね、そういうのは僕もすごくいいと思うんだけど。

【高畑】あと多分、他故さんと僕の違いは、基本僕はペンの後ろにポストしないんだよね。

【他故】ああ、そういうことね。

【高畑】キャップを後ろに付けないことが多いので。

【きだて】キャップなくすじゃん。

【高畑】いやだって、油性のマーカーって書いてるときしか外さないじゃん。

【きだて】えっ? 外したらその時点でなくすよ。

【他故】書いてる途中になくすんだよ。

【きだて】そう。だって、外してどこかに置いたら、その時点で消えるじゃん。

【高畑】そうか?

【きだて】文具王って、書く前に外したキャップをどこに置いたか覚えてる派?

【高畑】覚えてるっていうか、ペンのキャップをしない派なんだよ。だから、万年筆でも全部キャップを置いたままで書くし、ペンのキャップをしない派なので。こういうのも、大体置いたままで書く派。

【きだて】むしろ後ろに付けるのが嫌いなんだけども、でも付けないと外してどこかに置いた瞬間に絶対なくすからさ。

【他故】そう、俺もなくす。

【高畑】この間話を聞いてたら、ステッドラーの「テキストサーファーゲル」のキャップ付かないじゃんっていうのを、ステッドラー日本の人がドイツの人に聞いたら、「キャップなんか後ろにつけないじゃん」って言ってて。じゃあそのキャップはどうするのっていったら、「口にくわえて書くに決まってるんだろ」って言われたらしい。

【他故】ははは (笑)。確かにフランスでもね、最初に「フリクションボール」が出た時に、「ケツにラバーが付いてたら、キャップを後ろに付ける日本人には不便じゃん」って話をしたっていうのは確かにあったね。フランスの人は、キャップを取ったら置くので、それであのスタイルになったっていうのを聞いてるのでね。それはいいんだけど。僕はこの大きさのキャップは、書いてる途中でなくす。

【きだて】なくすよね。転がるし。

【他故】これはなくす。たまたまちょっと今、机の周りの整理の関係もあって、机と他の机の隙間が多いんですよ。その奥に手が届かない隙間が無尽蔵にあって、1回落とすと分かんないし、落ちた瞬間気がつかないと、どこに落ちたか分からないっていう机にいるので、これはできれば後ろに付けたかったなっていうのが今の正直なところ。

【きだて】同意ですよ。

【高畑】そうなんだ。僕は多分、キャップを付けるのが面倒くさい派ですね。あと、キャップを付けると後ろが重くなるから、僕あんま好きじゃないんだよね。

【他故】そこも分かるけどね。キャップがめちゃくちゃ重いやつは、僕も外して使いますよ。後ろに付けない場合は、確実に目に見えるとこに置いといて、キャップがあることを確認しながら書く。

【高畑】確認しながらは書かないな。

【他故】だって、なくしたら怖いもん。

【きだて】俺は、ズボンのポケットになくさないように入れててもなくすんだぜ。

【他故】ははは(笑)。それは、どこかに繋がってるポケットだったのでは。

【きだて】「入れたつもりなんだけどな」っていうので、ポケットに何回叩いても出てこないみたいなのがあるので。

【高畑】ああでも、ある時突然ポケットを叩いたら 、4つぐらいに増えて出てくるやつでしょ。

【きだて】いっそのこと増えてくれた方がありがたいな。これだけなくすんだから。

【他故】ちょっと余談ではありましたが、僕もそういう「なくす」人です。

【高畑】そうか。いやでも、「シャーピー」とかもそんなことない? 確か「シャーピ-」もメタルの軸だったんじゃなかったっけ? 「シャーピ-」の揮発性のやつ。あと「無敵マーカー」とかもさ。基本、メタルのケースを使ってるやつは大体付かない。

【他故】うん、そうだね。それはそうだと思う。

【高畑】インクを強力にしようと思ったら、インクの揮発性だったりとか、インクの成分が強くなると、プラのこういうやつにそのまま入れておけなくなるというか。水性とかだと問題ないんだけど、溶剤が特殊だから多分入れられないんじゃない。

【きだて】その辺はもちろん理屈として分かるんだけれども、理屈で説明できないキャップ紛失がある以上は、なかなかもう…。

【高畑】まあ、日本人を代表してコメントしてくれてる感じではあるんですが。筆記具メーカーの人が、「日本人は絶対キャップを後ろに付けるようにしとかないと、クレームがめっちゃ来る」って。

【きだて】日本人がノック式好きなのも、キャップがみんな嫌いなんだよ。

【高畑】それはそうかもしれないね。そこは確かに不便なのかもしれないね。

【きだて】とはいえ、さすがに「リサーチラボペン」をノック式にしてくれよともよう言わんので。

【他故】そこはね。

【高畑】まあ、キャップが付けられるような形状とかっていう工夫はあってもいいのかもしれないけど。

――一応、審査員のコメントとか紹介しますか?

【他故】ああ、お願いします。

――読み上げますね。「なんといってもアルコールで消えないインクが素晴らしい。試しに液状のアルコールにペン先を入れて書いてみたが、しっかりと筆跡が残ったのには驚いた。また小さな蓋にも細かい文字が書ける先端チップの細さも心地良い。実験場や研究施設で求められている機能をきちんと実装しているデザインを評価したい」とのことです。

【高畑】まあ、このままですね。

――今、みなさんでおっしゃってたことがそのまま凝縮された感じですけどね。

【他故】本当ですね。

【きだて】もうちょっと面白いこと言ってくれよっていう感じだね(笑)。

【他故】まあまあ、そう言いなさんな(苦笑)。

【高畑】まあ、他のものが色々とある中で、それでもベスト100にこれを選ぶっていうところは、審査員の目の付けどころの良さを表現したいんでしょうよって感じはする。

【他故】うん。

【高畑】コクヨの人に「もし、書いちゃいけないところに書いちゃったやつを消したいときって、どうしたらいいんですか?」って聞いたら、特殊な溶剤の名前を出して「これだったら消えるんですけど、普通は消えません」って言われた。アルコールで拭いても消えないから。要は、ガラスの試験管みたいに使い捨てじゃないやつに書くと消せなくなるので、「それだったら消えます」っていうんだけどね。薬局へ行っても売ってるかどうかも分かんないような成分のものを言われた。多分、有機溶剤なんだけど。

【きだて】ああ、Xに「リサーチラボペン」の溶剤耐性を調べてアップしてる人がいるね。

【他故】本当?

【きだて】クロロホルムとかジエチルエーテルとかがダメなんだね。

【高畑】ああ、つまりそういう溶剤で溶けるっていう話だね。そうそう。当然、消えるものがあるにはあるはずなんだよね。

【きだて】そらそうだろ、溶剤を使ってるんだから。

【高畑】当たり前なんだよ。ペンにそれが入ってるから。あ本当だね(Webページを見ている)、クロロホルムとか ジエチルエーテルとか使うと消えますって言うんだけど、クロロホルム普通に売ってないからさ。

【きだて】劇薬だから(笑)。簡単に買えちゃ困る。

【高畑】まあ、アセトンとかで消えないのがいいんじゃないですか。

【きだて】そういうことだね。

【高畑】研究してる人は別にそれでいいとして、そうじゃない人としては、これは書けなくて困っている系のものがあれば、使ってみるといいんじゃないですかね。これ1本持っておけばとりあえずは書けるので。細字でフィルムふせんとかにキレイに書きたい人は、これをお勧めです。

【きだて】パイロットの「パーマネントマーカー」で、これぐらいの細さのやつってなかったっけ?

【他故】「パーマネントマーカー」は、100と400があって、100は普通のいわゆる中字ってやつ。だから細いのはない。400はチズルチップだから細字は無理。

【きだて】そうだよね。

【高畑】アルコール系油性だと、ミリペンの油性がパイロットからも出てるじゃん。

【他故】「ドローイングペン」の油性はあるね。

【高畑】紫色のやつだね。

【他故】インキの強さだけで言えば、「ツインマーカー」の方が強いので。ツインマーカーなら細と極細があるから。

【きだて】あー、キッチン周りで使うなら「ツインマーカー」でもいいんだよな。濡れた面にもいけるなら。

【他故】書けなくはないと思う。苦手なものはあると思うけどね。

【高畑】「マッキー極細」の細い方でもまあまあ書ける。

――そういえば、パイロットの名前書き用の油性マーカーもグッドデザイン賞を受賞していましたね。

【他故】「おなまえ上手」(関連記事)は、布に書くための油性ペンなので。

【高畑】あんまり細くないよね。

【他故】ただ、極細の方はかなり細いよ。

【高畑】あ、本当?

【他故】うん。こっちはかなり細い。ミリペンとまでは言わないけど、結構細い。多分、 0.3ぐらいまでは出るかな。

【きだて】「リサーチラボペン」までピーキーな性能を欲しないという人は、別にそっちでもいいよというのはあるんだろうけれども。

【高畑】そうだね。だから、その辺で色々と使い分けてみるといいかな。

【他故】さらに、書けないものがあったときには、「いざというときはコレ」みたいなことでいいんじゃないかな。僕は「リサーチラボペン」が割と好きで、持ち歩いて何でも書いちゃうけど。

【高畑】油系で溶けないのがいいよね。

*次回は「ロービジョン体験キット」です


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メタシル.jpg



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配信元: 文具のとびら

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