老後はいくらあれば生活できるのか?
(公財)生命保険文化センター「2025(令和7)年度生活保障に関する調査《速報版》」によると、夫婦2人の老後生活での最低日常生活費は、平均で月23.9万円です。その割合は20~25万円未満が26.7%、30~40万円未満が21.6%、25~30万円未満が14.7%の順となっています。
さらに、旅行・レジャーや趣味などを楽しめる「ゆとりのある老後生活」を送るには、老後の最低日常生活費とは別に月15.2万円、合計で平均月39.1万円が必要とされています。
夫婦の月あたりの収入は約21万円と、最低日常生活費の平均に達していません。しかし、夫婦はこれまで貯蓄を取り崩すことなく、月20万円で生活ができていました。さらに、固定費などで節減できる余裕もあり、他人と比較することもないでしょう。
Bさんは、Cさんが幼いころから自分の思い通りに育ててきました。しかしCさんは、ある年齢を境に、自分の人生を自分で選び、歩みはじめています。
Cさんがいつまでも夫婦の娘であることに変わりはありません。ただ今回の騒動は、Cさんにとっては「親からの自立」を、夫婦にとっては「娘を一人の大人として尊重する」きっかけになったことでしょう。
牧野 寿和
牧野FP事務所合同会社
代表社員
