
文具のとびら編集部
本サイト編集長の文具王・高畑正幸さん、イロモノ文具コレクター・きだてたくさん、ブンボーグA・他故壁氏さんの3人による文具トークライブユニット「ブング・ジャム」が、気になる最新文房具を独自の視点から切り込んでいく「月刊ブング・ジャム」。今回は、2025年度グッドデザイン賞(関連記事)の受賞アイテムの中から気になる文具をピックアップしました。
第2回目は、PLAYWORKSの「ロービジョン体験キット」です。
(写真右からきだてさん、高畑編集長、他故さん)*2025年8月9日撮影
*鼎談は2025年10月25日にリモートで行われました。
「ロービジョン」の多様な“見えにくさ”を疑似体験
ロービジョン体験キット(PLAYWORKS)
――次は「ロービジョン体験キット」です。
【高畑】これは、視覚障害を持ってる人の見え方を再現するキットで、文房具なのかといったら文房具でもないんですけど。これを作ってるのがPLAYWORKSというところで、この間やってたインテリアライフスタイル展にインクルーシブデザインのコーナーがあったので、見に行ってきたんだけど、その時に話をして送ってもらったのがこのキット。視覚障害って、自分が当事者にならないとなかなかイメージしづらくて。目が悪くないデザイナーの人って、すぐ色を淡くして、字をちっちゃくしてかっこよくしがちっていうのはすごいあって。僕もそれこそ、文具メーカーに入社した20 代の頃に、普通にパッケージやカタログ作ったりするんだけど、そういう時に結構「こんな字で読めるかよ」みたいなことを年配の上司言われるわけだよ。
【きだて】あー、あるある。言われるんだ。
【高畑】こっちの方がかっこいいなと思ったりはするわけだけど。でも、文房具のカタログなんか作ると、文房具を発注してくれるお店のおじちゃん、おばちゃんがいるわけじゃないですか。そういう人たちからしたら全然見やすくなかったり。あと当時はまだFAXを使ってたので、FAXで送ると字が潰れるじゃんみたいなのもあったりして。
【きだて】FAXはね、潰れるし、ジャギるしで。
【高畑】そういうのがあったりして、それがちゃんと読めるかどうかとか考えるようになる。要はみんながみんな自分と同じような世界に生きてるわけじゃなくて、見え方っていうのも人それぞれだし。そういうのに対して、最低限このぐらいは意識しておきましょうっていうのは、文具業界に入って物作りを始めたりするとそうやって教えられることもあるし。今は逆に自分が50過ぎて老眼で視力が悪くなってきて、よく分かるようになってきたりとかするんだけど、そうやって分かるようになった時には、すでに作る側じゃなくなってたりするから。やっぱ、デザインって相手がどう受け取れるかっていうことの想像力だと思うので、そういうのを感じるっていうのが大事だと思うんだけど、自分がすごく目が良かったり、耳が良かったりとかそういう状態だと、そもそも想像しづらいんだよね。
【他故】うん。
【高畑】聞こえないとか見えないとかを頭で想像するっていうのは、なかなか難しいので、じゃあそれを擬似的に体験しましょうっていうのを、簡単に作るっていうのが結構重要で。「すごい装置を使って体験できます」みたいなのを作っても、その装置が1台何十万もしますとか、研究機関にはあるけどってなったら、デザイナーの人たちがそういうのが使えるかといったらそうでもなかったりとかするし。これはデザイナーに限らず、例えばお店の中のレイアウトだったり、看板の作り方だったり何でもそうなんだけど、いろんな所に応用の可能性があるので、そういうのは普段から意識するっていうことができるのが大事だねというのは、すごく思う。
【きだて】うん。
【高畑】僕は元々、知覚心理学系の大学院を出てるので、周りに研究者がいたので、割と馴染みのあるジャンルではあるんだけど。昔に比べるといろんな方法があって、例えば色弱の人が見えづらい色はどうやって判別するかというのは、今はスマホ用のアプリがあって、カメラを向けると、色を変換して、疑似的に体験ができる。赤と緑の区別がつきにくい人には「こういうふうに見えてますよ」っていう色覚のシミレーションみたいなのが簡単にできるので、それをかざすだけで、この配色はまずいかもっていうのが分かる。そういうことがあり得るっていうことをまず想像してほしいし、そういうことがあるのを検証する方法って案外簡単にあるっていうことは知っといてくれるといいなと思うので、こういう活動ってすごく重要だと思うんですね。これは、みんなにそういうのを体験してもらおうっていうキットになっていて、クリアファイルにこういうのが入ってるんですよ。こんな簡単な紙工作キットなんですね。
【他故】はいはいはい。
【高畑】組み立てるとメガネになる。メガネは3つあって、 1 番上のやつは真ん中のところが抜けてるんだけど、実はキットを入れているクリアホルダーも部品になっていて、これを切ってここに貼る。
【きだて】なるほど、クリアホルダー越しでぼやけせさるんだ。なかなか上手いことするね。
【高畑】別にこのメガネじゃなくても、要はコントラストが弱く見える人ってどんな世界に住んでるのかなっていうのは、クリアホルダーを目の前にかざすだけでいいんだよね。だから、こうやって世の中をちょっと見て、「あ、この文字はすごい読みづらい人がいる」っていうのが分かる。これをはめた状態で、じゃあ何を見るかっていうと、簡単な冊子が付いていて、ここに「今何時ですか?」とかの文字が、ポイント数が48ポイントだったら読めるけど、例えば12ポイントだったらこれほぼ読めないねみたいなのが分かるじゃないですか。
【他故】うんうん。
【高畑】「じゃあ」このぐらいの大きさの文字にしましょうか、このぐらいだったらいけるね」というのをこうやって簡単に遊びながら体験してもらう。「猫が何匹いるかな?」みたいなので。もう1つが視野が狭くなるっていうやつで、片方の目にはピラミッド状の箱がついてて、先端にちっちゃい穴しか開いてなくて。そうすると、視野がめっちゃ狭い人になるんだよね。ものすごく狭いところでしか見えないので、そういう人はこういう見え方がしますよと。
【高畑】あとこのピラミッドの代わりにこの板を付けると今度は中心が見えない人の視野になる。
【他故】おお。
【高畑】これやると本当に真ん中だけ見えない。大体ふわっと見えてるんだけど、見ようとしたところがすごい見えづらいっていう目になるんだよね。こういうのも体験するとよく分かるよねっていうのを、実際にこうやって組み立てて。まあ、ワークショップ用だね。だから「こういうことがあるんだよね」っていうのを知ってもらうときに、ワークショップとしてこれができるキットになってますといういうことで、比較的簡単で安価なセットで、みんなが体験できる。結局こういうのって、多くの人が知る以外に世の中を良くする方法があんまりないので、多くの人に使ってもらうためのキットとして比較的簡易なものを作りましたよ、ということだと思うんだよね、多分。
【きだて】まあ、70、80歳になると、こんなキットを使わなくても体験できるんだろうけどね。
【高畑】だから、70とか80になって、世の中のデザインっていうか、お店のPOPを書いたり、パッケージを作る人じゃなくなってから、それに気がつくわけじゃないですか。
【きだて】そうそう。
【高畑】だから、そうじゃない時にそれを知ってほしいよねっていう。一番手っ取り早いのは、自分がそのような感覚を得られるような、擬似的にそういう感覚が得られるようなキットっていうか。このキットにはないけど、水晶体が黄変したすると、今度は黄色く見えるじゃないですか。じゃあ、これに黄色っぽいシートとか被せるとそう見えるわけだよね。そういうのって、そんなに難しくないことなので、比較的簡単にできるし。そういうことを想像するっていうのは、僕は小中学校ぐらいでやってみてもいいのかなって思っていて。ワイワイ言いながら楽しんでやってもらえれば本当はいいのかなと。すごくよく見える元気な時に、それを体験しておくのは結構大事なのかなという気がする。
【他故】そうね。
【きだて】今さ、色弱とか色盲の体験ができるメガネとかも出てるじゃん。そういうのも含めて、自分にない体感を知っておくのも大事なことだよ。
【高畑】逆に、そういうのを治したり補正したりする装置を作るのって、見える人が作らないと作れなかったりするじゃないですか。
【きだて】そらそうだ。
【高畑】今だと、色弱の人に色のコントラストを強くして見えるようにするっていうメガネみたいなのもあって、そういうので劇的に生活が改善する人もいるし、いろんなやり方がある。レンズにしろ何しろ、作る側は目が良くないとできないみたいなところがあったりするので。だから作る側の人が、悪くなる前に体験するってのは結構大事なのかな。
【他故】うん。
【高畑】ここに入ってるやつって、多くの人がなりやすい症状というか。
【きだて】そうだね、大体全部白内症とか緑内障の症状だよね。
【高畑】それこそ、きだてさんもそうでしょ?
【きだて】そう、俺も緑内障なので、気になるところですよ。
【高畑】他故さんも視覚の一部がどうのって前言ってたよね。
【他故】ああ、緑内障は予備軍なのは間違いないし、まあ色々なことがあったからね。確かに、片目がずれちゃって世の中が2重に見えちゃう世界も見てきたし。
【高畑】まあ、僕らはもう50超えてるから、今更やらなくてもそれが体験できちゃったりとかするわけだけど。
【きだて】まあ、待ったなしでね。
【高畑】ただ、そういうのって、知る人が多ければ多いほど、想像する人が増えれば増えるほど、それを改善しようっていう動きが出てきて、みんなが使えるようになる。だからダイバーシティみたいな話ってよくあるけれど、基本はまず自分がこの感覚を知ることだと思う。知らないとどうにもならないので。悪気がなくても、知らないとできないじゃない。
【きだて】結局のところ、これも世界に対する解像度を上げるっていう話じゃない。例えば、妻が妊娠したら夫も父親教室みたいなところでお腹に巨大なオモリを付けて妊婦の状況を体感しましょう、ってのも同じ話で。やっぱり実際に経験してみないと相手の状況をちゃんと理解するのは難しい。
【高畑】自分が見えてるのは悪いことではないし、自分ができるのは悪いことじゃないんだけど、ただそれ以外の可能性っていうのに気がつかないっていうのが 一番恐ろしい。自分と違う人がいることに気がついてすらいない。例えば、車椅子の人ですって言ったらそれは見て分かるので想像ができやすいんだけど、見たり聞こえたりが自分と同じにできていない可能性があるというか、自分と他人が違う可能性があるっていうのは、そのつもりで感じないと分からないことだよね。
【他故】うん、気が付きにくいね。
【高畑】知覚って結構難しいなと思うので、そういうのをちょっとでも広げていくっていうのが、このキットの目論見で。それがなるべく簡易な方法で、みんなができるようにする。これは組み立てキットなので、みんなで組み立てながらやるっていうのが多分できるので、学校なりみんなが集まるところで、みんなでやってみて、いろんなことを考えるきっかけにしてもらえたらいいなっていう。
【他故】その切り抜くところは、完全に自分でカッターを入れて切る感じ?
【高畑】あ、ミシン目が入ってるので。
【他故】もう入ってるんだ。
【高畑】パリパリやるだけで取れるようになってる。
【他故】あ、なるほど。
【高畑】あとは、こののりしろって書いてあるところに、両面テープなりテープのりなんかで貼ってやったら付けれるっていう感じにはなってるんだけど。唯一、これちょっとグッドデザインなのかっていうところでひと言言いたいところでいくと、すごくいい試みだと思うし、この構造自体の設計はすごくいいと思うんだけど、この説明書がなんでこんなにキレイに作ってあるのに、この作り方の説明が全部文字なのさって思う。
【きだて】本当だ(笑)。
【高畑】最初分かんなかったんだけど、どこかにあるだろうと思って、この QR とかを読み込んでみても、これを作ってる人たちのサイトには繋がるんだけど、その組み立て方みたいなページがどこにもないのさ。
【他故】ほー。
【高畑】だったら、組み立て方は動画にするとかしといてくれないと。だってこれね、クリアファイルは送ってくれた時にキットが折れないようにこれに入ってるんだと思ってたんだけど、これ自体が部品でさ。ここに「クリアファイルを長丸よりも少し大きいサイズに切って、粘着テープで貼ります」って書いてあるのね。
【きだて】工作の工程としては、それは不親切だね。
【高畑】それで、クリアファイルを何枚か重ねるとより見えにくくなるので、その度合いによって2枚とかにできますって書いてあるんだけど。そこはさ、この長丸よりも少し大きいサイズに切れと言うんだったら、「このぐらい」っていう絵を描いといてくれたら。なんならここにさ、その切り抜きの実寸を描いといてくれたら、それを乗っけてマジックでなぞって切れるじゃん。
【他故】うん。
【高畑】っていうような工夫をしてくれっていうのをすごい思っていて。そこはデザインがダメです。
【きだて】あと、テープで貼れっていうだけの指示も微妙に不親切だし、なんか色々と気になるな。
【高畑】あとこれもね、切るところを変えると、穴の大きさが変わるから、視野狭窄の具合が変わるんだけど。それはまあいいとして、この四角いやつを作ったらここにくっつけろって言ってるんだけど、くっつけるところの「どこに」っていうのが書いてない。これをテープで貼れっていうのもさ、見本があればいいよ。「こんなのです」っていう絵があれば、「あ、ここにこうやって貼ればいいのに」ってなるけど、これを貼ってある絵がどこにもないんだよ。
【他故】確かに、「ここにそれを貼ってください」って言われてもな。
【高畑】だから、目が悪い人には配慮されてるけど、頭が悪い人に配慮されてないっていう問題があって。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】頭が悪いも何も、普通の人の想像力だと、「これを組み立てて、ここにくっつけて、こうやって体験するんです」っていうところが想像できないよっていうのがあって。これは見た目に関してはすごく想像力を増幅するアイテムなんだけど、作り方っていうところではちょっと想像力が足りませんっていう感じなので。ちょっとそこはね。こういうものができることにはすごく賛成なので、別にこれをけなしたくはないんだけど、もっと分かりやすくできるはずって俺は思うので。グッドデザインっていう意味では、もっとグッドにできるはずなので、頑張ってほしい。
【他故】なるほどね。
【高畑】だって、紙工作としてはちょっと難易度が高いんだよ。だからさ、カッコ良くし過ぎなんだよ。一方ではすごく優しいのよ。なんだけど、一方では、俺がかつて作ろうとしてた、上司に怒られたカタログと同じでさ。「これじゃ分かんねえだろ」って言われて、「ああそうですね」っていうところはちょっとある。
【きだて】ちなみにさ、そのメガネのテンプルのところになんかポツポツがあるのは点字か?
【高畑】それ点字。
【他故】あ、点字もあるんだ。
【高畑】僕はちょっと読めないから、分かんないんだけど、ただこれは両方同じなので、これは右・左になのかな、何だろうね。このメガネの名前なのかちょっと分かんないですけど。
【きだて】ただ、点字使わなきゃいけない人は、このメガネをそもそも使わないんじゃない?
【高畑】ああ、だからその人がこのメガネをつける必要がないっていう場合があるよね。
【きだて】そうそう。
【高畑】そこら辺がどういう風になってるのかは分かんないけど、ちょっと悩ましいところはある。なので、課題はまだあると思うけど、ただ僕は元々、「いろんな見え方をする人がいるんです。で、それは案外少なくないんです」っていうことを大学で学んだので。そういう研究室にいたから当たり前だし。例えば色覚異常に関して言うと、特に日本人の男性って結構多いじゃないですか。比較的色弱が多いんだよね。そういうのを考えると、色覚もそうだし、コントラスト下がるとか視野が狭くなるっていうのは、大概の人は歳を取るとみんな多かれ少なかれそうなってくる人が多いので、もうちょっと分かりやすくして。それこそ、小中学校とかの図画工作の授業とかで作りゃいいんだよ。
【他故】ああ、なるほどね。
【高畑】そんなのでいいと思うんだよね。何か体験しつつ、じゃあこれで読めるポスターを書くっていう図画工作であったり、色選びだったり、大きさ選びだったり、文字のフォント選びだったりていうのが、基本レベルを上げるっていう意味ではいいよねって思うので、可能性をめっちゃ感じるアイテムではあるんだよね。
【他故】うん、そうね。
【高畑】文房具かっていうと、そうではないかもしれないけど、文房具って基本的には文字を書いたりとか、人に見せたりする道具なので、そこに関与する人々がみんな使ってくれたらいいね。
【きだて】うん、なるほどね。
【高畑】紙工作好きのきだてさんにはこの説明不足はわかると思う。
【きだて】これはさすがにちょっと説明は足りない。例えばそのピラミッドをメガネのところに取り付ける位置が四角く書いてあるとか、そういう細かい部分がね。
【高畑】そう、点線で書いとけばいいじゃん。そういうことがなんかさ。
【他故】差し込むところにちょっと出っ張りがあって、切れ目を入れるとかね。
【高畑】そういうのね。僕らは子どもの頃によく、子ども向け雑誌の付録で結構面倒なものを作ったじゃん。よくあんな紙だけで、敵を倒すゲームとか作ったなと思って。
【他故】ははは(笑)。
【高畑】でも、そのノウハウがもっとここにあってもいいよね。
【きだて】そこに点字を入れるような手間をかけるんだったら、クリアホルダーかなんかを切り抜きが入ったやつにしといてくれよとかね。
【高畑】これだけ印刷がこんなフルカラーでできるんだからさ、ここにさ「このクリアホルダーはこうやって切るんだよ」っていう図があって、原寸大の切り抜きの形を描いておけばいいじゃない。組み立て方もさ、IKEAの家具みたいなさ。
【きだて】全部絵だけでみたいな。
【高畑】そう。絵を見たら分かるじゃんみたいな。そういうのを描いておいてほしいなっていうのを思います。なので、半分すごくグッドデザインなんだけど、まだ可能性のあるグッドデザインなのかなという風に思います。
【きだて】大事な取り組みだけにね、細部がいろいろと惜しいなー。もったいない。
【高畑】もったいない感じがすごいする。だから、ある意味すごくいいことだと思うんだよね。このクリアホルダーが部品になってますって、無駄がなくていいじゃない。だから、それはそれで悪くないんだけど、でも気がつかないからさ。ここ読む前に捨てちゃったらどうすんだよ、みたいなね。
【きだて】クリアホルダー、単にパッケージの一部だと思っちゃうよね。気付かずポイってしちゃうの、普通にありえそうだわ。
【他故】他のものを入れちゃうとかね。
【高畑】そこはちょっとあれなんだけど、ただこれを改めてこうやってかけたりすると、やっぱ不便なわけですよ。自分も、昔に比べりゃ全然見えづらいんだけど。でも、もっと見えづらくなるんだろうななんて思いながら、そういうのに備えたものっていうのは大事だし。グッドデザイン賞の商品を選ぶ人たちが、それこそこのメガネをかけて選ぶことだってあってもいいと思うし。
【きだて】それはそうだね、確かに。
【高畑】他のアイテム選ぶ時にも、選び方色々あるから必ずしも全部一緒じゃなくていいと思うんだけど、でもやっぱりそういう視点は必要だよねっていうのを時々思い出すためにはやっぱこういう道具いるよ。
【他故】そうだね。これは入手する方法っていうのは、何かあるの?
【高畑】何かね、サイトがあって、そこで買えるんだと思うよ。
【他故】今検索した中では、購入の仕方がよく分からないんだよね。
――これは、日本ライトハウス情報文化センターと京都ライトハウスというところでしか売ってないみたいで。
【きだて】通販はしてないのかね?
【他故】通販っていう感じはないよね。で、あとはどこかに売り場があるみたいなことが書いてあったんだけど。
――大阪にある日本ライトハウス情報文化センターのショップで買えるみたいですよ。
【高畑】だからそれこそ、こういうものの売り方とかも何か上手いことできたら。多分、これやってる人たちもそんなにね、余裕がないとは思うんだけど、そこら辺を上手いことやって、あっちこっちで安く手に入るようにしてくれたら本当は嬉しいなってところだね。
【きだて】そうだね。
【高畑】これって多分、作った人たちもワークショップとかで、自分たちが説明して使ってると思うんだよね。やっぱ一般の人たちが簡単に使えるような状況にして、ある程度出すみたいな。場合によったら、ちょっと支援してあげるとか、補助化してあげるとか、そういうので普及させてあげるといいなという気はするよね。
【きだて】もうちょっと気軽に試せるようにはなってほしいね。
【高畑】グッドデザイン賞取ったはいいけどさ。多分、まだ商品としてはまだ途上にあるというか。何かワークショップのために作ったキットをそのまま売れるようにしました、みたいな感じなんじゃないのかな。
――これクラウドファンディングをやったみたいですよ。
【他故】クラファンやったんですか?
――グッドデザイン賞のサイトにキャンプファイヤーのリンクが貼ってあって。去年やったみたいですね。
【高畑】ああ、ありますね。
【きだて】キャンプファイヤーで継続して買えるなら、そこから買えばいいのか。
――いやもう終わってます。
【きだて】終わってても継続して買えるのがあるじゃない。
【他故】たまにあるよね。
――これはもうやってなさそうな。
【きだて】じゃダメか。
【高畑】せっかく賞取ったのにもったいないよね。これコンタクトフォームがあるので、そこから売ってくれとか言ったら、多分それはそれでできるんだと思うんだけど、そういうところの入り口が本当にまだまだ足りないんじゃない。
【きだて】そうだね。この日本ライトハウスの用具機器の購入っていうページから、「電話やメールでのご購入の場合」とか色々書いてはあるけれど、要は「売ってくれ」っていちいちメールをして直にやり取りをしてくれっていう感じだね。
【高畑】それを分かりやすい、簡単な組み立て説明書も含めてキットにして、普通に Amazon で買えますとか、ポチってボタンを押したら買えるとかで、10個まとめるとこのぐらいディスカウントされますよ、みたいな感じでやってくれるといいのだが。そういう手間をかける余裕もね、なかなか大変だと思います。
【高畑】でもグッドデザイン賞取ったっていうことで、いろんな人からまた注目されて支持されたりとか、これがバージョンアップしたりとか、販売ルートが増えたりとかしてくれたら本当いいなと思うから、むしろ我々メディアとしても「こんなのがあるよ」っていうのを言うことで、もうちょっとこれが普及してくれたらいいなとは思うね。
【きだて】少なくとも販路は広がってほしいね。
【他故】実際にね。あるから使ってみたいって思っても、手に入らないっていうと、なかなか難しいもの。
【きだて】俺なんか、処方されてる目薬を半年ぐらいやめれば体験できそうなんだけどさ、そこから元に戻せないからなぁ。
【他故】無理にやらなくてもいいよ、無理にそっちに行かなくてもいい(苦笑)。
【きだて】体験はしておきたいので、やっぱりちょっと試してみたい感はあるんだよね。
【他故】あるんだよね。
【高畑】何かそういうところにね、上手く伝えられる方法を考えたいね。
【きだて】そうそう。
【高畑】でも、可能性がなくはない。だって、物自体は薄いしさ、封筒とかでも送れるサイズにわざわざしているから。これ多分、A4サイズに合わせて作ってあるからさ。だから送ること自体は難しくないと思うので、これに組み立て方のペラ1枚つけて普通に郵送すればいけると思う。何か、折り合いをつけてくれると嬉しいな。
【他故】本当に。
【きだて】今後に期待ということですね。
*次回は「monoklo 工作ノート」です。
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