育種家パンジー&ビオラの個性を活かすプロの寄せ植え5選
① 長方形プランターの淡色アプリコット寄せ植え

やわらかなアプリコット〜クリーム色のパンジーを主役に、斑入り葉やライムグリーンの葉もの、鮮やかな発色のエリカを合わせた大人かわいい寄せ植え。全体を同系色のベージュ〜オレンジでまとめて、主役は中央部に集めて見せ場を作ります。細長いプランターなので、鉢の両端にもリーフでサブの見所を作り、花の周囲は主役を引き立てるやわらかなクリーム色で囲んで。玄関ポーチや窓辺の手すりなど、横にスッと見せたい場所に似合うデザインです。

② バスケットのオレンジ&紅葉カラー寄せ植え

カゴいっぱいにオレンジ系の草花を組み合わせた、秋~初冬らしい暖色の寄せ植え。複雑そうに見えて、じつは花材は4種だけ。構成も「中央主役+左右対称リーフ」という、シンプル構成できれいにまとまります。持ち手付きバスケットを使うことで、「摘みたての花を集めたブーケ」のようなワクワクするストーリー性が演出できます。



③ ブルー系パンジー×葉ボタンの上品プランター

青〜紫のパンジーと、白〜クリーム色の葉ボタンを中心に、黄緑や黄色のリーフを組み合わせた、冷たすぎないブルーガーデン。クリームベージュの長方形プランターが、ブルーの透明感と葉ボタンのフリルを引き立てています。シックな印象なので、門柱の上やテラスの手すりなど、建物の外観と合わせて飾りたい一鉢です。


④ シックカラーのバスケット寄せ植え

フリル咲きのパンジーを中心に、黒紫のケール、シルバーがかったヒューケラ、黄斑入りリーフをぎゅっと詰め込んだ、ドラマティックな色合わせ。寒色寄りの葉ものと、ビビッドなパンジーのコントラストで、夜のステージのような雰囲気があります。同じバスケットでも②よりぐっと大人っぽく、ブルーの板塀ともよく調和していて、フォトスポットになりそうなデザイン。

⑤ 本型コンテナのリース風寄せ植え

本をモチーフにしたコンテナの中央に、こんもり円形に植え込んだ寄せ植え。紫のビオラをメインに、ブラック、黄色、シルバーのカラーリーフ、アリッサムを組み合わせ、物語の1ページから飛び出したような世界観を作っています。横から見ても上から見ても絵になるので、庭のコーナーやアプローチの足元に置いて、じっくり眺めたい一鉢です。

花から色のヒントをもらう難波さんの技

難波さんの寄せ植えをよく見ると、中心に据えた育種家パンジー&ビオラの花色から、周りの植物の色が抜き出されています。
例えば、
- アプリコット×ラベンダーが混ざる花には、ライムグリーンのヒューケラと斑入り葉を合わせて、やわらかな空気感に
- 青~紫のビオラには、シルバーリーフや淡い黄色の葉を合わせて、冷たいだけではない透明感のあるブルーガーデンに

「育種家さんのパンジー&ビオラは、色が本当に複雑なので、その中から“主役にしたい色”を一つ決めて、葉ものや脇役の花を選んでいきます。
そうすると、全体がまとまりつつ、主役の花のニュアンスもきちんと生かせるんです」と難波さん。
初心者にもおすすめのメーカーのパンジー&ビオラ

一方、数十年と古くから愛されているメーカーのパンジー&ビオラは、花色が安定しているので、計画的に色のリズムを作りやすく、たくさんの花数で華やかさを演出することができます。
花付きもよく、勝手にふんわりきれいな株姿に育ってくれるので、寄せ植えはもちろん1種類を育てても見応えを約束してくれる頼もしい存在。
花壇など広い面積を彩るのにも向いています。
