『&Premium』本誌でもお馴染みのインテリアスタイリスト・石井佳苗さんとフラワースタイリスト・平井かずみさんは、ともに自宅でのラグ使いを楽しんでいます。好きが高じて、2025年の5月に二人でトルコまで買付け旅を行ったほど。今回は石井さんの自宅に伺い、実際に使っている様子を見せてもらいながら、暮らしに取り入れるヒントを教えてもらいました。

季節や気分に合わせて、自由に使い分ける。
石井佳苗(以下、石井):もともと、仕事のスタイリングでラグをよく使っているうちに自宅にもほしくなり、東京・青山の『グランピエ』でトライバルラグを買ったのがきっかけです。トライバルラグは、遊牧民が生活道具のために作ったものなので柄やサイズが基本的に一点物。トルコやアフガニスタン、イランなど作られた地域によっても柄が違っていて、トルコの中でも地方によって変わるんです。毛足の長さで足触りも異なるので、季節に合わせて使い分けたり。一枚で部屋の雰囲気がガラッと変わるから楽しいですね。
平井かずみ(以下、平井):私は石井さんと一緒に仕事をしたときに、ラグを2枚重ねて使っていたのが印象的で。大きなサイズのものを買うとなると値段的にも勇気が入りますが、こうやって手頃な価格の小さなものを組み合わせてコーディネートすることもできるんだって発見があって、そこが入口でした。まず2枚選んで家に敷いてみると、やっぱり気持ちが上がるんですよね。家具と比べて手軽に入れ替えることもできるから、気分転換にもなる。
石井:家にいるときに自分の身体が一番床と接するのは足ですよね。だから、家の中で足の感触が変わると、脳も活性化する感覚があります。
平井:私の家は古い建物で足元が冷えがちなので、全面敷き詰めていて。犬の滑り止めとしても敷いてます。




作り手の背景を知る旅。
石井:トルコから輸入したラグを日本で紹介するということは何年もやっているのですが、一度も現地に行ったことがなかったので、2025年の5月末から6月にかけて平井さんとトルコを巡りました。
平井:街のラグ店を訪ねたり、出荷前のラグを洗う工場を見学したり、100年以上前のラグが展示されている博物館にも行きましたね。
石井:印象的だったのが、修復師という存在。古いラグのほつれている部分を直してくれる人が店にいるんです。今回買い付けた分もお願いしました。
平井:立ち寄った雑貨店やレストランでも素敵なラグが敷かれていたり、ラグが運ばれている姿を街中でよく見かけたり、生活に根付いていることを実感しました。家の中で靴を脱ぐ日本と違って、土足スタイルのトルコでの敷き方の違いも面白かったです。







