◆ネット上に書き込んで救いを求めるも、逆効果に…
「私なんか生まれてこなければよかった」「私がダメだから、みんなに嫌われちゃうんだ」と物心ついてからずっと思わされた彼女は、母親という拠り所を失い、生きることにネガティブになり、よくないことを考え始めていた。それでも彼女は誰かわかってもらえる人に出会えることを諦められなかったという。「リアルの知り合いで、こんなことを話せる人はもういませんでした。学校ではいじめを受けていたりもしたので、『みんなから嫌われている可哀想な子』とか、『だから嫌われるんだよ』と思われるのが怖かったんです。だから、ネットの相談できる場所に継父の性的虐待のことを書き込んでみることにしました」
話を聞いてくれるだけでいい、そんな気持ちはここでも実らなかった。「おじさんとも、そういうことしてくれる?」「お父さんが羨ましいな~、なんちゃって」といった心ないコメントやダイレクトメールが届き、精神的にいよいよ本当に追い詰められたという。
「このままではどうにもならず、信頼できそうな人だと思って相談したのが当時の担任の先生でした。女性の先生で、初めて私の話の一つ一つを受け入れてくれた人です。学校のいじめのこと、継父の虐待のこと、母が味方じゃないこと……。『あなたは何も悪くない』と力強く言ってくれたことが何よりの救いでした」
◆児童相談所の担当者からのセクハラ発言も

「40代くらいの男性が来たのですが、ここでも『新しいお父さんにイヤらしいなことされたんでしょう?』とニタニタしながら言われました。そのあと、児童相談所に報告したことがお母さんにもなぜかバレて『あんた、余計な事ベラベラと喋って!』とビンタされヒステリックに……。こんな目にばかり遭うのはやっぱり私が悪いんだ、と引き戻されてしまいました」
味方を探して、なんとか見つけた相談相手にまでセクハラ発言をされ、さらに精神的に追い込まれてしまったumiさん。それでも「担任の先生は味方でいてくれたので、『わかってくれる人が一人いるだけでこんなに救わるのか』とも思えました」と話した。

