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その高血圧、更年期サインかも!閉経後に必要なセルフケア

その高血圧、更年期サインかも!閉経後に必要なセルフケア

血圧、若い頃から引っかかったことがないので大丈夫♪ は過信かもしれません。ホルモンバランスの乱れから起きる「更年期高血圧」に要注意。どうして高血圧になってしまうのか。また、自宅でできる血圧の測定方法や予防のコツ、改善策を紹介します。

監修者プロフィール

城西内科クリニック院長 髙橋 聡美(たかはし さとみ)さん

城西内科クリニック院長 髙橋 聡美(たかはし さとみ)さん

順天堂大学医学部卒業。順天堂練馬病院糖尿病内分泌内科助教、糖尿病療養指導医、米国マハリシ国際大学アーユルヴェーダ臨床医学ドクターベーシックコース終了、日本ホリスティック医学協会専門会員。
肉体面への西洋医学による治療に加え、アーユルヴェーダ診断と生活のアドバイスを、個々の体質とライフスタイルに合わせて実施。なるべく薬に頼らないホリスティックな医療を展開している。

更年期、特に気を付けたい「高血圧」

女性は特に気を付けたい更年期の高血圧

動悸やめまい・ほてりなど、更年期にみられる症状の一つに「高血圧」も含まれています。まずは更年期に高血圧になってしまう理由と、その特徴について解説します。

ホルモンバランスの乱れで高血圧に

 

一般的な高血圧の診断基準は、収縮期血圧(最大血圧)が140mmHg以上、拡張期血圧(最小血圧)が90mmHg以上の場合です。更年期高血圧も同様とされています。

更年期障害は、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が減り、ホルモンバランスが乱れることが原因と考えられています。エストロゲンには血管内皮細胞で一酸化窒素(NO)を産生させて、血管を拡張し血圧を下げる働きがあります。

エストロゲンの減少は、血管のしなやかさを失い血圧を上げてしまう他、自律神経(交感神経と副交感神経)の働きも乱してしまうのです。

今まで低血圧だった人や、血圧が正常だった人でも、生活習慣や運動習慣に関わらず、ホルモンバランスの乱れから気付かないうちに高血圧になっていることもあります。

更年期高血圧は血圧が変動しやすい

更年期高血圧の特徴は、自律神経の乱れから血圧が不安定で変動しやすいことです。普段の血圧がそれほど高くなくても、イライラした時や睡眠不足の時、めまいや頭痛の症状が生じた時に血圧が上がるなど、ちょっとしたきっかけで血圧が上下してしまいます。

その背景には、更年期は子どもの自立や親の介護など生活環境の変化が重なりやすく、不安やストレスを感じることが多い時期だということが関係していると言われています。

配信元: HALMEK up

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