一生自分の足で歩き続けるために、日々の生活で体を痛めないことも大事。人間の持つ本来の力を出せる体の使い方、骨の位置などを伝える専門家にすぐできるコツを伺いました。取り入れたい9つの習慣と、実践した読者の体験とあわせて3回に分けて紹介します。
教えてくれた人:木野村朱美(きのむら・あけみ)さん
株式会社Aru Quality Pro代表取締役。体の使い方を教える「アレクサンダー・テクニーク」の専門教師として、これまで1万人以上に指導。著書に『疲れないカラダの使い方図鑑』(池田書店刊)がある。
骨の位置の思い込みが体を疲れさせます!
「私たちは体や骨の位置に対して意外と思い込みや勘違いがあり、それによって歩く、立つといった普段の動作に無駄な力が入り、体を痛めてしまっています」と話すのは、骨の位置などを伝える専門家・木野村さん。
「例えば、首の骨や背骨は後ろの手が触れる場所にあると思いがちですが、それは実は、骨の突起部分。思うより体の真ん中に首の骨も背骨もあり、しっかり体を支えています。それを知ると無駄な力を抜くことができ、もっとラクに体を動かせ、歩き続ける体を維持できますよ」
こう思い込んでいませんか?

× 背骨は背中側にある
◯ 思っているより体の中心に、背骨がある!

× 首の骨は首の後ろにある
◯ 食べ物を飲み込むすぐ後ろに首の骨がある!
次からは、ずっと疲れない・痛めない体になるための9つの習慣を紹介します。

