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全面リフォームの費用はいくら?相場・内訳・費用を抑えるコツまで徹底解説

全面リフォームの費用はいくら?相場・内訳・費用を抑えるコツまで徹底解説

3.全面リフォームの項目別の費用目安

全面リフォームに必要な全体の費用はわかりましたが、内訳はどうなっているのでしょうか?部分別に見てみましょう。

3-1.水まわりリフォーム(キッチン・浴室・トイレ・洗面)

水まわり設備にかかる費用は、設備グレードや施工内容によって大きく変わるため、全体の費用にもかなり影響します。まずは設備ごとの費用目安を見てみましょう。

リフォーム箇所 費用相場
キッチン 62~400万円
浴室 70~150万円
トイレ 15~75万円
洗面 15~35万円

キッチンや浴室はとくに費用差が出やすく、グレードの違いや施工内容によって100万円以上の差が出るケースも少なくありません
たとえば、シンプルグレードのキッチンへの移動を伴わないリフォームなら、費用は100万円以内で抑えられるケースがほとんどです。一方、壁付けキッチンから対面キッチンにするために移動を伴うリフォームになると、上記に加えて20〜150万円ほどの付帯工事費用がかかるため、費用は200万円を超えます。
また、在来浴室をユニットバスへとリフォームしたときなども、費用が高くなりがちです。

水まわりリフォームの費用を詳しく解説したコラムがありますので、こちらも参考にしてください。

水回りリフォームの費用相場・安く抑えるポイントを事例付きで解説!

3-2.内装リフォーム(床・壁・天井)

床・壁・天井などの内装リフォームにかかる費用目安は、以下のとおりです。

工事内容 費用相場
壁紙、床材の交換 130~200万円
壁紙、床材、室内扉の交換 200~380万円

内装材のみの交換なら200万円以下で済むケースがほとんどですが、室内扉まで交換すると、300万円以上かかることも
予算が厳しければ、扉は無理に交換する必要はありません。ただし、開け閉めがしにくいなどの症状があるなら、内装改修時に交換することをおすすめします。

内装フルリフォームの費用は?パターン別・築年数別の相場も解説

3-3.間取り変更・造作工事

「リビング横の和室をなくしたい」「2部屋を1部屋にしたい」ときには、壁の撤去は新設が必要になるため、一般的な内装リフォームよりも費用が高くなります。

工事内容 費用相場
リビングと和室をつなげる

床材交換:130~200万円

壁紙、床材交換:142万円~

洋室2部屋をつなげる

床材上張り:50万円~

壁紙、床材交換:70万円~

クローゼットの増設

10~80万円

間取り変更を行うと、100万円単位で費用が変わると考えてください。
ただし、上記はあくまで目安のため、壁の面積、柱や梁への影響によっても費用が変わってきます。施工範囲によっては部分的な変更ではなく、スケルトンリフォームをしたほうがいいケースもあるため、リフォーム会社と相談しながら検討しましょう。

よくある間取り変更リフォーム5種類と費用相場・注意点

3-4.外壁・屋根リフォーム

築20年を過ぎているなら、外壁や屋根のリフォームも検討しましょう。
費用目安は以下のとおりです。

リフォーム箇所 費用相場
外壁

塗装:70~140万円

重ね張り(カバー工法):150~220万円

張り替え:200~260万円

屋根

塗装:60~75万円

重ね葺き(カバー工法):85~180万円

葺き替え:90~260万円

外壁と屋根のリフォームは、方法や素材によって大きく異なります。
下地が腐朽しているとさらに修繕費用がかかるので、相談時に点検してもらうのが確実です。

また、外壁と屋根はどちらも足場の設置が必要になり、費用に1㎡あたり600〜1,000円がかかります。仮に30坪の住宅なら、足場代だけで15万円前後はかかる計算です。
さらに人件費なども加味すると、外壁と屋根は同時にリフォームしたほうがトータルコストを抑えられるでしょう。

外壁リフォームの費用はいくら?塗装・張り替え別の相場と必要度の診断チャート

屋根リフォームの相場は?費用を安く抑えるコツや実例もご紹介

3-5.断熱・耐震・バリアフリー改修

築年数が経っている家は断熱性や耐震性が不十分なことがあるため、安全性と快適性を高めるためには耐震・断熱リフォームが必要です。
また、段差が多い家も、全面リフォームを機にバリアフリー化しておけば、老後も安心して暮らせます。

それぞれの費用目安は、以下のとおりです。

工事内容 費用相場
断熱改修

部分的:200万円以下

全体:300~500万円

耐震補強

100~300万円

バリアフリー化

手すり:1本あたり3万円~

段差の解消(床のかさ上げ):6万円~

開き戸から引き戸への交換:40~60万円

断熱改修では、熱損失が大きい窓の断熱性を高めるのが一般的です。サッシや窓ガラスの交換やLDKなど部分的な断熱材の充填なら、200万円以下に抑えられるでしょう。
一方、断熱材の劣化がみられるときや、断熱材自体が入っていない住宅だと、住宅全体に断熱材の充填が必要なケースも出てきます。
その場合は、300万円以上かかると考えておきましょう。

断熱リフォームについて徹底解説!種類や費用、補助金制度をご紹介

耐震リフォームに関しては、方法や施工範囲によっても変わってきますが、費用は100〜300万円が相場です。
1981年(昭和56年)5月31日までに建築確認を受けた旧耐震基準の住宅なら補助金で『耐震診断』を受けられる地域が多いので、耐震リフォームを行う前に、自治体窓口などで確認しておきましょう。

耐震補強(耐震リフォーム)にかかる費用は?事例や補助金も徹底解説

バリアフリーリフォームは、手すりや段差の解消、扉の交換など部分的に行うことが多いので、家全体ではなく必要箇所ごとの費用を組み合わせて予算を考えましょう。

バリアフリーリフォームの具体的なポイントや費用。補助金・業者選びも解説

4. 実際の事例で見る、全面リフォームの費用と内容

ここまで費用面を中心に説明してきましたが、それぞれの章を見てわかるように、リフォームの内訳によって費用総額が大きく変わってきます。
実際に全面リフォームした人がどのくらいの費用をかけたのか、ここでは事例をいくつか見てみましょう。

4-1.中古マンションを大人カッコいい内装に全面リフォーム:790万円

事例1-1

建物のタイプ マンション
リフォーム箇所 リビングダイニング、キッチン、浴室、洗面室、トイレ、居室
築年数 13年
費用 790万円
工期 40日

3LDKの中古マンションを、全面リフォームした事例です。
間取りはそのままに、内装材や設備面を入れ替えました。リビング横の和室は、畳からフローリングへと交換し、一続きの空間に。扉を閉めれば個室になるので、仕事や作業に集中して取り組めます。キッチンや洗面もグレーを基調とした、スタイリッシュな空間へと仕上げています。元の間取りのよさをいかした、満足度が高いリフォームになりました。

中古マンションを大人カッコいい内装にフルリフォーム

4-2.全面リフォームで家の悩みを一掃。掃除が楽で暮らしやすい住まいに:900万円

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建物のタイプ 戸建住宅
リフォーム箇所 リビング、和室、キッチン、洗面、お風呂、トイレ(1階2階)、庭、玄関、バルコニー
築年数 25年
費用 約900万円
工期 約2か月

築25年の戸建住宅を全面リフォームした事例です。
セカンドライフをより豊かなものへとするために、リフォームを行いました。
劣化した部分の修繕と、暮らしのなかで出てきた希望を反映するために、内装材や設備の交換だけではなく、和室の洋室化やベランダの雨漏り対策や、庭の雑草対策なども行っています。見た目だけではなく、暮らしやすさを高めるリフォームになりました。

家の悩みを一掃。掃除が楽で暮らしやすい快適な住まいを実現

4-3.マンションの全面リフォーム&断熱性アップで快適な家に:1230万円

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建物のタイプ マンション
リフォーム箇所 全面
築年数 48年
費用 1,230万円
工期 約5か月

築48年のマンションを、全面リフォームした事例です。
個室は多いものの、LKDが狭く閉鎖感があったため、壁を取り払うことで明るく開放的な空間に仕上げました。他の部分も廊下や間仕切りをできるだけなくし、空間を広く感じるような間取りへと改修しています。さらに玄関やリビングなどに造作の可動棚を設けたので、見た目だけではなく収納力と機能性も抜群です。
冬の結露対策のために断熱改修も行い、暮らしの質を高めるリフォームになりました。

全面リフォーム&断熱性アップで快適な家に。予算内で自分たちにぴったりの住まいをつくりました

4-4.地震や経年劣化で傷んだ実家を丸ごとリフォーム:1470万円

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建物のタイプ 戸建住宅
リフォーム箇所 家全体
築年数 38年
費用 1,470万円
工期 約4か月

相続した築38年の戸建住宅を、全面リフォームした事例です。
1995年の阪神淡路大震災によって家のいろいろな箇所に歪みが出ていたため、耐震性を高めるために、屋根の軽量化などで耐震補強を行いました。
さらに水まわり設備や内装材の入れ替え、断熱材の充填、ガレージの天井高の調整、外壁塗装など、家全体を一新しています。
家を根本から改修し、安全性と快適性を高めるリフォーム会社になりました。

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