
ファッションと同じで、厚着の季節になるほど使えるアイテム数が多くなり、コーディネートの幅も広がります。インテリアの本場であるヨーロッパも冷涼な気候なので、海外みたいな部屋作りをするのにも秋冬が向いています。
例年インテリアファンは、今か今かと冬の訪れを心待ちにしているのですが、ではいざ冬になったとしてみんな何を楽しんでいるのでしょうか? 色々ありますが、特にお勧めしたいのがブランケットです。
ようするに毛布なのですが、インテリアの世界にはおしゃれなブランケットのブランドがたくさんあります。お気に入りのブランケットを手に入れると、ただ寒さに震えて毛布にくるまるだけだった時間が、自分の意志でブランケット生活を楽しんでいる前向きな時間に変わります。わあ、お得。
本日は、愛してやまないブランドを一つご紹介させていただきます。その名も「Barker Textiles(バーカーテキスタイル)」。実用品としての毛布ではなく、暮らしを楽しむ一環としての、おしゃれなブランケットを取り入れてみるのもなかなか良いものですよ。
◆知る人ぞ知る北欧ブランケットの老舗メーカー

ヒツジさんの新しく生えたばっかりの毛、「ピュアニューウール」を贅沢に使った肉厚のブランケットは、頑丈であたたかくて見た目も美しく、北欧全土やヨーロッパ諸国で愛用されています。日本ではマイナーですが、北欧好きのインテリアファンは目ざとく見つけて、けっこう昔から取り入れている知る人ぞ知るブランド。
こちらで販売されているブランケットはどれも素敵なのですが、特に個人的に気に入っているのが「ヒツジ柄」。意味わからんデザインのおしゃれさも大切だけど、まずは意味わかるデザインから始めたい気持ちもあると思うんですよね!
その点このヒツジ柄は実に良いです。謎のオブジェのように見る人を怯えさせることもなく、かといって極端なカワイイ系のように甘すぎる印象でもありません。かわいいけどシック。これは貴重ですよ。
またお部屋には、何の関連性もない物を「チグハグに」置くよりも、意味的な「つながりのあるモノ」を置いたほうが統一感はアップします。色が合っている、同じ形が並んでいる、クリスマスモチーフばかり飾っている……などなど、秩序を感じさせたり関係性を連想させたりできると、役が揃ったように感じられて素敵に見えるのです。
この効果をリレーションと呼ぶのですが、こちらのブランケットはリレーションの宝庫です。「寒い季節」になったからと「冬のイメージがあるブランケット」を出したら、それが「ウール素材」でできていて「ヒツジ柄」までデザインされている。どんだけ繋がりがあるねんという話ですよ、コレ。こんなもん、もうおしゃれの連鎖反応です。コンボです確変です。
インテリアのルールや理屈が分かっているとびっくりしちゃうような都合の良さなのですが、理屈が分かっていなかったとしても、使うだけで自動的にサマになってくれる。非常にありがたい存在なのです。
◆Barker Textilesのブランケットは長持ちする……気がする

待って! 待って!! ファクトチェックやめてください!! ウールのブランケットに毛玉ができないわけないじゃないですか! 物理法則に反してる。僕もそう思います。Barker Textilesさんも公式声明として毛玉耐性をうたっているわけではありません。
ただ昔っから、ブランケットフリークたちの間でそういう風説があるのです。「Barker Textilesのブランケットは毛玉に強い」と、まことしやかに囁かれています。インテリア界の都市伝説みたいなもんです。
僕も実際に試してみたのですが、確かにいい……気がします。そもそもブランケットって色んな使い方をするので劣化スピードを比較するのが難しいのですが、それを差し引いても、他社のブランケットと比べて妙に長持ちする気がするんですよね。
というか実物さわったらはっきり生地が違うんですよ。肉厚でもっちりとした「すごく独特の風合い」で、いかにも頼もしい風格です。何年使ってもまったく新品同様とまでは言いませんが、Barker Textilesの物だけ明らかにケバケバになるのが遅い、ような気がします。
我ながら信用度が低い文章ですが、知らないブランドからランダムに選ぶよりかは頑丈な可能性が高いんじゃないでしょうか。どこまでも自信のない口ぶりで大変恐縮です。
なんにせよ、おしゃれなブランケットだって生活のための道具です。あまり神経質な素材よりも、頑丈な物をのびのびと使えるほうが良いでしょう。必ずしも僕の発言を信じる必要はありませんが、いつか丈夫なブランケットに出会えたらどうぞ大切になさってください。

