いつまでも輝く女性に ranune
高速道路であおり運転してきた“社名”入りのトラック。次のSAで運転手が声を震わせて謝罪したワケ――仰天ニュース特報

高速道路であおり運転してきた“社名”入りのトラック。次のSAで運転手が声を震わせて謝罪したワケ――仰天ニュース特報

◆軽自動車を狙ったトラックのあおり運転


追い越し
 伊豆へ旅行に向かう途中だった田中雄一さん(仮名・40代)は、妻と愛犬を乗せ、高速道路を走っていた。すると突然、トラックが異常な車間距離で迫ってきた。

「クラクションを鳴らしパッシングまでされました。手が汗でびっしょりでしたね」

 軽自動車を運転していた田中さんは、まるで、「小さい車は邪魔だ」と言われているかのような圧力を感じたという。助手席の妻も、不安そうな表情だったようだ。

「せっかくの旅行気分が、一瞬で吹き飛びました」

 その後、トラックが追い越して前に出ると、断続的にブレーキを踏み進路を塞いだ。前後からの威圧に、田中さんの恐怖は頂点に達した。

「心臓が縮み上がるようで、このまま事故になるんじゃないかと本気で思いました」

◆一転して謝罪に追い込まれたドライバー


 そんななか、妻がふとトラックの荷台に書かれていた“会社名”に気づいた。すぐにスマートフォンで検索し、会社に電話をかけた。

 事情を説明すると、担当者は真剣に受け止め、ドライバーに直接連絡を入れてくれることになったという。

「会社の人がすぐに対応してくれて、『次のサービスエリアで止めさせます』と言ってくれたんです」

 やがて到着したサービスエリアでトラックの運転手が降りてくると、肩を落とし、深々と頭を下げていたそうだ。

「本当に申し訳ございませんでした」

 そう謝罪を繰り返して、サービスエリアで購入したと思われる“お土産”まで手渡してきた。

 運転手は、「運転すると人格が変わってしまう」と声を震わせていた。最初は恐怖でいっぱいだった田中さんも、会社の迅速な対応と誠意ある謝罪に、最後は“スカッ”とした気持ちになれたという。

<取材・文/chimi86>

【chimi86】
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
配信元: 日刊SPA!

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