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インバウンド需要に沸いている日本。観光地はもちろん、大きな都市ではどこに行っても外国人の姿が目に入ってきますが、日本に住み、インフレ&物価高の影響を大きく受けている日本人からすると「日本の何がそんなに良いのか?」と疑問に思ってしまいますよね。
そこで、すこし日本にゆかりのある外国人に「日本の印象」を聞くことで、我々が忘れかけていた日本の素晴らしさに改めて気づくことができるかもしれません。

ところが、いざ生活するとなると、日々の光景が旅行とは違った視点で見えてくるようになります。たとえば、スーパーでの買い物や車で移動するときなども、私たち日本人にとっては当たり前のことが、彼にとってはすごく新鮮だったり、不思議に感じたりするようで、ほぼ毎日のように筆者は質問攻めに遭うことに……。
◆スーパーで聞こえる“叫び声”の正体とは?

一緒に叫び声のする“現場”へと向かうと、そこには商品棚に商品を並べながら「いらっしゃいませーーっ!」と元気よく仕事をこなす若い男性の店員さんがいたのです。仕事熱心なその店員さんの声は、まるでカンフー映画の武闘シーンの「アチャー!」という叫び声を彷彿させるほど甲高く、さらに商品棚を見つめたまま叫ぶ姿はダンの目に奇妙に映ったようです。
確かにカナダのスーパーマーケットでは「Hi,(こんにちは)」と声をかけられることはあっても商品棚に商品を陳列しながら叫ぶようなことはなかったような……。
◆“憧れ”の満員電車で大喜び

「うわっ、まずい時間に来てしまった」
そう思った筆者ですが、ダンは違ったようです。SNSで見た光景がまさに自分の前で繰り広げられていることに興奮状態。電車が到着した瞬間、ホームに並んでいた人たちは一気に電車に乗り込み、その流れに乗って私たちも乗車。
おしくらまんじゅう状態の車内で、さすがにダンもさぞ不快に感じているだろうと思いきや、「ねえ、僕たちオイルサーディンの缶詰みたいだね(笑)」と満面の笑顔を見せる始末。また、身長190センチのダンはぎゅうぎゅう詰めの車内でも周りの人たちより頭がひとつ抜きん出ていたことで、あまり苦にならなかったようです。

