レストランのバックヤードで、スタッフ同士がそんな会話を交わすことがある。都内の外資系高級ホテルで6年間ソムリエとして働いた筆者は、年収や肩書きに関係なく、「この人は一流だな」と感じさせる男性客に何度も出会ってきた。
今回、京都の高級ホテルで現役マネージャーとして働く女性にも取材協力を得た。女性ホテルマンが「素敵だな」と感じる男性には、明確な共通点がある。それは決して、高級なスーツや時計ではない。何気ない仕草や振る舞いに表れる「品格」だ。
高級ホテルで働く女性が明かす、魅力的な男性の5大条件を紹介する。
◆女性が「心地よい」と感じる自然なレディファースト

現役女性マネージャーが印象に残っているのは、このようなシーンだという。
「お連れの女性がお手洗いから戻ってきた際、男性がさっと立ち上がって椅子を引いてあげたんです。それだけでなく、スタッフがお預かりしていた女性のジャケットを男性が自然に受け取って、女性に着せてあげていました。一連の動作がとてもスムーズでスマートでしたね」
好印象だったポイントは、「自然さ」にある。この男性は、相手を気遣うことが習慣化しているからこそスマートで、女性も素直に「ありがとう」と言える。
筆者が接客したある男性客は、メニューを見ながら女性に「何か苦手なものある?」と聞き、女性が苦手なものを筆者にさりげなく伝えてくれた。相手を気遣う態度や行動が、女性の心を掴むのは間違いないだろう。
◆多少のトラブルを「楽しめる」心の余裕が見える瞬間
レストランでは、混雑時や特別なリクエストに対応している際に料理の提供が遅れる場合がある。こうした場面で、その人の心の余裕が如実に表れる。「料理の提供が遅れてしまったとき、『大丈夫ですよ、ゆっくりで結構です』と笑顔で言ってくださるお客様がいます。そういう方は、お連れの女性に対しても『せっかくだからゆっくり話そう』と、時間を楽しむ余裕を見せるんです」
現役女性マネージャーによれば、心に余裕がある男性は、予期せぬ事態にも動じず、むしろそれを楽しむ姿勢を見せるという。
一方で、余裕のない男性は、少しの遅れにもイライラし、「まだか」「遅いな」とスタッフを急かす。同伴している女性も、その態度に気まずさを感じてしまう。
筆者が印象に残っているのは、お酒の勧め方にも余裕が見える男性だった。
「もう一杯どう?」と聞かれた女性が「もう十分かな」と答えると、「そうだね、無理しないでいいよ」とすぐに引いた。相手のペースを尊重し、自分の飲みたい気持ちを押し付けない。この余裕は、女性から見て非常に魅力的に映る。
心の余裕は、デート時のあらゆる場面で試される。焦らず、相手のペースに合わせられる男性は、それだけで「素敵だな」と感じさせる力を持っている。

