◆コーデを組むときに重要なのはバランス、“緩和”

健次郎さんは派手な柄シャツとライダースをレイヤードしたり、パンクなバンドTとデニムジャケットをレイヤードしたりしつつ、さらにレンズの色が濃い目のサングラスもかけるなどして、直球のワルっぽいアイテムで固めていたのです。
悪い意味で若者のようなイキッたコーデでした。ズバリ、これが間違い。
40代男性がワイルド系のアウターを着るのであれば、コーデを組む際のポイントは“緩和”。
アウターの“ワル成分”が強いのであれば、あくまで一例ですがインナーはニット素材のやわらかい印象のトップスにしたり、これも一例ですが黒縁の伊達メガネ(透明レンズ)で知的な印象をプラスしたりして、全体のワルっぽさを緩和するといいのです。
また、普段は前髪を上げている人であれば、前髪を下ろすヘアスタイルにするとワルっぽさは軽減されるので、髪型の印象も含めたトータルのバランスを考えるといいでしょう。
◆テイストを統一しないほうがいいパターンもある
健次郎さんはライダースやミリタリーといったワイルド系のアウターがメインのコーデを着ていて、その姿を見た女友達から「イキッてる感じでダサい」と言われたため、アウターに問題があると勘違いしたのでしょう。ですが、問題があったのはアウターそのものではなく、コーディネートだったということです。
「コーデって系統を揃えるのが正解と思ってたから、アウターのワイルドな雰囲気にインナーとかボトムのイメージも合わせにいってたんですけど、それが間違っていたってことですか……。
アイテムごとのテイストを統一したほうがいいと思い込んでましたが、あえて違うテイストのインナーを組み込むとかして、ワルっぽさを緩和するっていうテクニックは盲点でした(笑)」(健次郎)
――後日、健次郎さんが筆者のアドバイスどおりに全体のバランスを考えたライダースコーデで例の女友達と会った際に、評判が良かったとのこと。健次郎さんの次のデートがうまくいくよう、応援しています。
<文/堺屋大地>
―[ゼロ恋愛 〜経験値ゼロから学ぶ恋愛講座〜/堺屋大地]―
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。本連載意外に『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)、『女子SPA!』(扶桑社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は@SakaiyaDaichi

