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【50代のこよみ養生 Vol.28】紫外線が増える季節、薬膳で体の内側からもUVケアをしよう

【50代のこよみ養生 Vol.28】紫外線が増える季節、薬膳で体の内側からもUVケアをしよう

5月中旬になると紫外線が強くなってきて、肌へのダメージが心配になりますね。日傘や帽子、日焼け止めなどですでにUVカットを実践中の人も多いと思いますが、さらに薬膳によるUVケアもとり入れて、体の内側と外側、ダブルで紫外線対策をしませんか?
そのほか、今が旬のたけのこを使った季節の薬膳もご紹介します。

紫外線による炎症や乾燥を体の内側からケア

紫外線による肌へのダメージは、炎症乾燥などの形で現れます。体の内側からの紫外線対策はまず、この炎症や乾燥を防ぐ食材を積極的にとることからはじまります。

肌の炎症を抑えるには、「清熱解毒(せいねつげどく)」という働きを持つ食材が効果的。清熱解毒とは余分な熱を冷まし、熱によって生じる“毒”(この場合は熱による皮膚の炎症をさします)をやわらげる作用のこと。清熱解毒の性質を持つ食材には、きゅうり、トマト、にがうり、豆腐、こんにゃく、緑茶などがあり、これらをよくとると皮膚の炎症を抑える助けとなります。

そして、紫外線による乾燥を防ぐには「養陰(よういん)」の働きを持つ食材がおすすめ。「陰」とは水分のことで、養陰とは「体内の水分を養う」という意味。養陰の食材のなかでも、肌の水分を補うにはアスパラガス、小松菜、いちご、白ごま、たまご、チーズ、クコの実などがいいでしょう。

こうした清熱解毒と養陰の食材を、一緒にとるのも効果的です。きゅうりとアスパラガスのごまあえ、小松菜とこんにゃくの白あえ、トマトとたまごのチーズ焼きなど、いろんな組み合わせをアレンジしてオリジナルのUVケア薬膳を作ってみてください。

紫外線によるシミ対策にはバラがおすすめ

紫外線といえば、シミ対策も気になるところ。東洋医学ではシミの主な原因は血行不良とされ、血行不良によって肌に栄養が行き届かなくなるため、皮膚が黒っぽくなると考えられています。そこで、血行をよくする薬膳食材もとり入れて、シミを予防していきましょう。

血行をよくすることを、東洋医学では「活血(かっけつ)」と呼びます。活血の働きを持つ主な食材は、チンゲンサイ、なす、黒豆、しょうが、みょうが、みつば、うなぎ、酢など。さらにこれらに加えておすすめしたいのが、バラ茶です。

バラ茶の原料となるマイカイカ(玫瑰花)は、滞った血(けつ≒血液)を散らして血行をよくする性質に優れているので、シミ対策に最適。さらに、ストレスによるイライラの緩和にも役立ちます。

また、バラの精油にも血行促進作用があるので、ローズオイルをスキンケアにプラスするのも効果的。ちょうど今はバラの季節なので、バラの花を飾って、その美しい姿と香りを楽しむこともセルフケアになります。花のいい香りをかぐことで気(き=エネルギー)のめぐりがよくなり、血のめぐりをよくする助けにもなりますよ。

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