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【50代のこよみ養生 Vol.28】紫外線が増える季節、薬膳で体の内側からもUVケアをしよう

【50代のこよみ養生 Vol.28】紫外線が増える季節、薬膳で体の内側からもUVケアをしよう

旬のたけのこを食べて梅雨に備えよう

このコラムでよくとり上げている「二十四節気(にじゅうしせっき)」。立夏や夏至、冬至などおなじみのこよみですが、これ以外にも日本には古くから、約5日ごとに季節を区切った「七十二候(しちじゅうにこう)」というこよみがあります。

七十二候の特徴は、自然の光景がこよみの名前になっていること。例えば、明日5月15日から20日までは「竹笋生(たけのこしょうず)」。山にたけのこがどんどん生えてくる様子がこよみの名となっています。

「たけのこしょうず」の時期はその名の通り、たけのこが旬を迎えるとき。実は薬膳的に見ても、たけのこはこの季節の養生にぴったりの食材。あと1ヶ月もすれば梅雨に入り、湿気によって体調が悪くなる人が増えますが、そんな梅雨の不調対策としてこの時期からたけのこを食べておくことが有効なのです。

たけのこには、体内のドロドロ状の水分をとり除く性質があります。ドロドロ状の水分とは、体内にたまった水分に粘り気が生じ、かたまりになったもの。洗面器に水をためて数日間ほうっておくと、ヌルヌルしてきますよね。流れずにたまっている水は、徐々にヌルヌル、ドロドロしてしまうのです。

そのドロドロ状の水分が体内にたまっていると、雨の日や湿気の多い日に体の重だるさ、頭痛、めまい、吐き気などの不調が現れやすくなります。雨の日に体調が悪くなりやすい人はドロドロ状の水分がたまっている可能性が高いので、梅雨入り前にたけのこをよく食べておくと、不調予防につながります。

そのほか、今が旬のあさりにもドロドロ水分をとり除く性質があります。たけのことあさりの煮物や汁物、炊き込みごはんなどは、梅雨の不調対策にぴったりの薬膳メニュー。さらに、ドロドロ水分の原因となる冷たいもの、甘いもの、脂っこいものを控えめにしておくことも、梅雨対策の養生となります。

紫外線が強い5月も、ジメジメとした6月も、薬膳で心地よく乗り切りたいですね。

画像素材/PIXTA

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