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【50代のこよみ養生 Vol.32】“寒い梅雨”と“蒸し暑い梅雨”の食材の選び分け方

【50代のこよみ養生 Vol.32】“寒い梅雨”と“蒸し暑い梅雨”の食材の選び分け方

“寒い梅雨”と“蒸し暑い梅雨”で食材を選び分けて

ひとくちに梅雨と言っても、寒い日もあれば蒸し暑い日もあるもの。この“寒い梅雨”“蒸し暑い梅雨”で食材を選び分けることが、梅雨の薬膳の第2のポイントとなります。
どちらの場合も「脾の働きを高める食材」が薬膳のベースとなりますが、そこに組み合わせる食材として、“寒い梅雨”の場合は体を温める食材を、“蒸し暑い梅雨”の場合は体の熱を冷ます食材を選ぶといいでしょう。

◉“寒い梅雨”に選ぶ食材
寒さと湿気の影響で気のめぐりが悪くなり、脾の働きが低下して水分代謝が低下します。そのため「脾の働きを高める食材」に、体を温めて気のめぐりをよくし発汗を促す次のような食材を組み合わせるのがおすすめです。

・たまねぎ
たまねぎは体を温め、気のめぐりをよくして脾の消化活動を促す食材で、消化不良、食欲不振、おなかのはり、下痢などの解消に役立ちます。脾の働きを高めるじゃがいもや牛肉と組み合わせた肉じゃがは、おすすめのメニューのひとつです。

・ねぎ
体を温め、発汗作用によって余分な水分を排出し、むくみ、消化不良、食欲不振、下痢などをやわらげます。脾の働きを高めるそばと組み合わせた温かいねぎそばは、梅雨寒の日にぴったりです。

・しょうが
おなかを温めて解毒し、発汗作用によって余分な水分を排出する食材です。吐き気、消化不良、食欲不振、食中毒などを防ぎます。とうもろこしや豆類と一緒に炊き込みごはんにしたり炒め物に加えたりなど、幅広いアレンジに活用できます。

◉“蒸し暑い梅雨”に選ぶ食材
暑さと湿気が影響すると熱感症状のほか、吹き出物などの皮膚トラブルの原因にもなります。暑さをやわらげるには余分な熱を冷ます食材が適していますが、生の状態だと脾が冷えて働きを低下させるので、加熱して食べてください。「脾の働きを高める食材」を組み合わせた炒め物などがおすすめです。

・セロリ
体の余分な熱をとるほか利尿作用もあり、体内の余分な水分を排出します。熱感、イライラ、顔が赤い、目の充血などをやわらげます。

・きゅうり
体の余分な熱をとり、余分な水分を排出する食材です。皮膚を潤す性質もあります。むくみ、下痢、口が渇く、イライラをともなう熱感、皮膚の乾燥などが気になるときにとり入れるといいでしょう。

・ズッキーニ
体の余分な熱をとる性質が強い食材で、利尿作用もあります。イライラをともなう熱感、口が渇く、尿の色が濃い、食欲不振、むくみなどが気になるときに。

湿気に寒さや暑さが入り交じる、体調管理が難しい季節。薬膳を上手にとり入れて、ジメジメを追い払いましょう!

画像素材/PIXTA

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