いつまでも輝く女性に ranune
【50代のこよみ養生 Vol.8】クリスマスの夜は鶏肉料理で体を温めて。不調別薬膳アレンジメニュー

【50代のこよみ養生 Vol.8】クリスマスの夜は鶏肉料理で体を温めて。不調別薬膳アレンジメニュー

今日は二十四節気の「冬至」の5日目。そしてクリスマスですね。
二十四節気というと日本や中国の暦という印象があると思いますが、冬至は世界各地にある暦で、実はクリスマスとも深い関係があります。
今回はそんなクリスマスの夜におすすめの不調別薬膳メニューをご紹介していきます。

クリスマスの起源は冬至の祭りだった

クリスマスとはもともと、冬至を祝うお祭りだったことをご存知でしょうか。
クリスマスはキリストの誕生日ではなく、キリスト生誕を祝う日。実はキリストの誕生日ははっきりわかっておらず、2〜4世紀頃のローマ帝国時代に、もともと古くからあった冬至の祭りを“キリスト生誕を祝う祭り”として制定したといわれています。

冬至は一年で最も日が短く、この日から日脚が伸びていくことから「太陽が復活する日」と考えられていました。その太陽の復活を、十字架を背負って処刑されたキリストの復活と重ねて、冬至の祭りがクリスマスとなったのだそうです。

太陽は生きるものすべてを温めてくれる、まさに神様のような存在。クリスマスの料理といえば鶏肉料理ですが、鶏肉は体をよく温めてくれる食材なので太陽の復活をお祝いする一皿としてもぴったり。今夜はそんな鶏肉を使った薬膳メニューで、健康を願いつつクリスマスのお祝いをしませんか?

クリスマスディナーは不調別にアレンジを加えた鶏肉料理を

薬膳的に見ると鶏肉は気(き=エネルギー)を補う食材であり、気を補うことで体を温める性質があります。特におなかを温める性質が特徴的で、おなかの冷えからくるむくみ、消化不良、下痢などの改善をサポート。気を補うことによる疲労回復の働きも期待できるので、疲れ体力低下が気になるときにもおすすめの食材です。
この鶏肉をベースに、今の時期に特に気になる不調に合わせてアレンジしたおすすめのクリスマスディナーをご紹介していきます。

◉冷え・むくみ
日照時間が短いこの時期は体が冷えやすいとき。体を強く温めるシナモンパウダーで下味をつけたシナモンからあげで、冷えをやわらげましょう。冷えによる腹痛やむくみを感じる場合は、鶏肉の粒マスタードソテーがいいでしょう。

◉疲れ
この時期に感じる疲れは、胃腸が冷えて消化不良となっているために体がエネルギー不足(気の不足)になることが原因の可能性があります。クリスマスディナーには、気を補うのと同時に胃腸の調子を整える鶏肉のはちみつ焼きを。

◉顔のくすみ・くま
冬になるとひどくなる顔のくすみやくまは、寒さによる血行不良が原因。滞った血液をめぐらせるバルサミコ酢を使った、チキンソテーのバルサミコソースがけがおすすめです。

◉腰痛
冬は腎に負担がかかりやすく、腎と関係が深い腰に痛みが生じやすい傾向があります。腎を補う性質がある黒ごまを使った鶏肉の黒ごま焼きで腰まわりをサポートしましょう。

◉肩こり・筋肉のこわばり・こむら返り
寒さによって血行不良になると、筋肉が栄養不足になってこりや引きつりなどを生じやすくなります。血行を促進して筋肉のこりをほぐす赤ワインを使った、鶏肉の赤ワイン煮を今夜の一皿に。

提供元

プロフィール画像

大人のおしゃれ手帖web

雑誌「大人のおしゃれ手帖」のオンラインメディア。50代女性が「今」知りたい情報をタイムリーにお届け。暮らし、健康、おしゃれをブラッシュアップするヒントがいっぱいです! 家事に役立つ知恵や、毎日の料理に活かせるレシピ、いつもごきげんでいられるための健康・美容法など盛りだくさん。人には聞きづらい更年期のお悩みに応える記事も充実しています。

あなたにおすすめ