◆モテる男性は相手に合わせて知識を使う
モノを知ってることは素晴らしいことですし、それが「頼れる」という評価にも繋がるでしょう。しかし、相手の反応を見て「求めてる答え」を出すからありがたがられるワケで、自分がしゃべりたいことや考えていることを反応見ずにひたすら語るのは「コミュニケーション」とはいえません。コミュニケーションが取れないから独りよがりになる。キャバクラにハマってるおじさんはたいがいコレです。
自分の仕事の話、自分の自慢話、自分の趣味の話などを延々としてキャバ嬢には喜ばれているように見えますが、無論永遠に二人は結ばれることはありません。結ばれるとしたら金銭による契約関係のみです。
モテる男性は相手に合わせて知識を使い、モテない男性は自分に合わせて知識を使うのです。
◆モテない理由④「あなたは古いからモテないのだ」

昭和のイケメンと令和のイケメンはまったく違います。もちろん時代を超えた美しさもありますが、基本的にはトレンドが存在します。
たとえば、90年代のイケメンは皆眉毛が細く髪がストレートパーマをかけた直線的なセット、今これをやっていたら明らかに古いでしょう。令和の時代は眉毛はやや太めのナチュラル、髪もナチュラルなくらいのストレートがウケているはず。
もちろん過度に時代遅れな人は論外ですが、案外気が付いていないだけで非モテはわずかに時代に取り残されています。「かっこよさ」が時代によって変わっているのに、自分の脳内の「かっこよさ」に傾倒しすぎており他人から見た時に「古い」「共感できない」人になっていることも。
◆モテる男性は変わることで「自分の魅力」を高める
たとえば、「男性がメイクするなんて……」と思ってる人は意外と多いですが、もちろんメンズメイクをガッツリするのは若者だけですが、モテるおじさんは眉毛のケアくらいは当然の如くしています。眉毛を描くだけで目力は上がり顔の印象はグッとよくなります。女性もコンビニに行く際に「眉毛だけ書かせて」というでしょ? メイクの中で最も印象が変わる重要ポイントは眉毛であり、ここをおろそかにするのはもったいない。時代が変わり、男性でも眉毛をこだわる中で、あなただけがこだわらないということは見た目で損をしているということにも繋がりますし、その手の話題にもついていけなくなります。
髪型もいまだにベッカムヘアを貫いている方がいますが、もう何年前のトレンドだよ……って誰もが思っています。時代にあった髪型を10年に1度くらいは模索しましょう。現代におけるパワハラセクハラ問題もこの「価値観の古さ」が起因しているでしょう。喋り方や内容、所作も含め時代に合わせて、ある程度はアップデートしていかなければいけません。
モテる男性は変わることで「自分の魅力」を高め、モテない男性は変わらないことを「自分らしさ」と履き違えているのです。
◆モテない理由⑤「あなたは余裕がないからモテないのだ」

当然、何かトラブルがあった時に簡単にわかりやすく慌てたり、旅行の際の道の間違いや電車の時間などに遅れそうなどでパニックになるなど「頼りない」と評価されるのはわかりやすい。
しかし、これら基本的なこと以外に、例えばファッションも余裕がないと印象を下げてしまうでしょう。
わかりやすい例えなら「デートの際にスーツを着て行く人」。ここで言うスーツとはセットアップではなくシャツネクタイなどのビジネススーツ・フォーマルスーツのことです。「スーツが一番格好良い」のは確かに事実ですが、カッチリしすぎたスタイルに女性は気が引けてしまいます。
◆モテる男性はちょっとしたことで余裕を演出
スーツでなくとも、それに準ずるようなキッチリとしすぎた着こなしには「慣れてない感」が出てしまい、余裕のなさを演出してしまいます。無論かといって普段着のようなスタイルもだらしないわけですが……たとえば、「シャツなら上から2番目まではボタンを開ける」「バッグは持たずに手ぶらでラフにする」などちょっとしたことで余裕を演出できます。
「キメてきた」でも「普段通り」でもなく、「普段よりちょっとだけ意識してるよ」って感じさせるのがモテ男の流儀です。トークも同じで「〜〜さんは休日何してるんですか?」「今日は晴れてよかったですね」など余裕のない会話はよくない。
「休日」を「休みの日」に置き換えたり、「晴れてよかったですね」を「晴れてよかったー」と気が抜けた独り言風に変えたり、些細なことで印象は変わります。文語調の丁寧な言葉遣いは緊張や余裕のなさを感じさせるので、程よく口語的にくだけるのがミソです。
以上、まだまだ非モテおじさんに伝えたいことは山ほどありますがひとまずこの5つ。注意してみてください。
―[メンズファッションバイヤーMB]―
【MB】
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