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「お金をドブに捨てました」民泊詐欺で300万円・暗号資産で1000万円…“二刀流税理士”が語る〈手痛いお金の失敗談〉

「お金をドブに捨てました」民泊詐欺で300万円・暗号資産で1000万円…“二刀流税理士”が語る〈手痛いお金の失敗談〉

「人のふり見て我がふり直せ」……まさにその通りで、人の失敗談から学べることは多いもの。民泊ブームに乗って始めた投資が詐欺で300万円を失い、暗号資産では怪しい話に乗って1000万円が消えた――そんな痛すぎる失敗を、永江将典氏の著書『最強の投資と節税 二刀流税理士のお金の増やし方』(ワン・パブリッシング)から一部抜粋してご紹介します。

税理士でもハマった…手痛い投資の失敗談

私はいろいろな投資を試したくなるタイプで、これまで数々の投資で失敗してきたので話題には事欠きません。

2017年頃に「民泊ブーム」がありました。民泊とは、住宅の一部あるいは全部を貸し出して、有料で宿泊してもらうことです。海外からの観光客が激増してきたことや、必ずしもオーナーが常時滞在しなくてもよいこともあり、投資案件としてブームになったのです。

当時、税理士事務所のお客様に民泊を運営してとても儲かっている方がいました。そこで私もブームに乗っかってみたくなりました。ネットの広告で「2020年の東京オリンピックに向けて民泊が熱い」と煽られたことでさらにその気になって、広告で出てきたセミナーへ参加。そのままその会社のサービスに申し込んだのです。

が、しかし……。結局は詐欺でした。最初は売上の入金があったのですが、3ヵ月ほど経つと音信不通に……。逃げられて300万円が溶けてしまいました。

なんとなく怪しいな、とは感じていたのですが、ブームにいち早く乗らなければ損、と気が焦っていましたので、違和感を無視してしまったのです。失った300万円は、誰に相談すべきかを知らず、広告だけの情報では精度が落ちるということを知るために支払った、高い授業料でした。

信頼できる情報源は「宝」

今の私であれば、「成功している人に教われ」という教訓がありますので、民泊で成功している税理士事務所のお客様に100万円払ってでもコンサルをしてもらったでしょう。

しかし、当時はそうした情報や相談できる人の価値が分かっていなかったので、落とし穴に落ちて痛い目にあってしまいました。

他にも、やはりブームの暗号資産の怪しい儲け話に騙されて、1000万円を失ったこともあります。「これから上場します」と言っていた企業を信用して暗号資産の投資を始めたところ、上場しないまま主催者がいなくなったり、上場したものの価格が1万分の1になったり……。気がつけば半年ほどで、1000万円がほぼゼロになってしまいました。

もし当時の私に信頼できる情報源や結果を出している仲間がいれば、これらの損はすべて回避できました。周囲の成功談を聞くと、むしろ1000万円を失うどころか、当時の相場なら逆に2000万円以上に増えていたはずです。環境というのは、これほど大事なのです。

あなたが同じような失敗をせず、お金をドブに捨てないためのご参考になればと思います。
 

永江将典
公認会計士・税理士

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