足を踏み入れると広がる絢爛の空間は、キャッスル(城)そのもの
1969年の開業以来、地元の人々を中心に長年愛されてきた旧ホテルナゴヤキャッスルの歴史を受け継ぎつつ、2025年10月に開業したばかりの「エスパシオ ナゴヤキャッスル」。名古屋城の堀に面した立地であるため、ロビーからも客室の多くからも荘厳な名古屋城をのぞむことができる唯一無二のラグジュアリーホテルです。築石が積み上げられた外観もまるで城郭のようで、訪れた瞬間からわくわくが止まりません。
扉が開き、ホテルエントランスの先に広がるのは、息をのむほど豪華な異空間です。美術価値のある壺(つぼ)が並ぶ黄金色の廊下、その奥にある黄金色の階段の左右には、唐紙をアートにした第一人者、千田長右衛門氏による屏風(びょうぶ)や、黄金色にきらめきながら天に昇る鳳凰(ほうおう)を模したオブジェなど、麟鳳亀龍(りんぽうきりゅう)をはじめとする吉祥の象徴が飛び交う夢のような情景です。
宴会エントランスにも日本を代表する和の匠たちによる、武家文化の粋や三英傑の風土を描いた数々の作品が展示されていて、美術館を訪れたような感動に胸を打たれます。




吉祥を司る麟鳳亀龍をモチーフにした、運気が上がること間違いなしの客室
まるでお城に訪れたみたい、という第一印象は、客室に入ってからもなお続きます。私がチェックインした部屋からも眼下に名古屋城をのぞむことができ、朝には朝焼けに輝く勇姿を、夜にはライトアップされた幻想的な姿を見せてくれます。
壁に掲げられた日本画はもちろんのこと、ソファやクッション、ルームバー、ドレッサーといった調度品すべてに徹底した世界観を貫いているのがさすがです。


また、このホテルのために日本全国の名店を集めたレストランのラインナップにも熱い視線が注がれています。地元産の食材はもちろんのこと、全国から選び抜いた最上級の素材を贅沢(ぜいたく)に使った鉄板料理「昇龍 by うかい亭」や、19年連続ミシュランで三つ星を取った「カンテサンス」の岸田周三氏が手がけるフランス料理「ブリアンス」など。“世界一の朝食”と称される「銀座稲葉」の哲学を受け継ぐ「尾張 粋 稲葉」では、料理人が目の前で巻いただし巻き卵やうなぎ、究極のTKG(卵かけご飯)などをいただくことができ、極上の美食体験ができることは間違いありません。
悠久の歴史に思いをはせ、その栄華の一端に触れることで、不思議と気持ちが上向きになり、運気が上がったような心強さに包まれました。
名古屋城を取り囲む木々には、春になると桜の花を咲かせるものもあるそうで、想像してみただけでも圧巻の光景。客室からではないとのぞめないその光景を愛でるために訪れる。そんな利用の仕方も素敵だと思います。



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