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インフルエンザ早期大流行で“リピート感染”のリスク。「3種つづけて感染した患者さんも…」医師に予防策を聞く

インフルエンザ早期大流行で“リピート感染”のリスク。「3種つづけて感染した患者さんも…」医師に予防策を聞く

◆伊藤医師が実践する、免疫力アップの食材選び

免疫をあげるためには、食材選びも大切だ。
人体で最も免疫細胞が活性化している場所は腸管であることから、腸内環境を整える善玉菌を摂るのがおすすめだという。ちなみに、伊藤医師が実践しているのは、「朝ごはんは、お米、みそ汁とおかず、そしてデザートに毎朝ヨーグルトを食べて乳酸菌を摂っています。ヨーグルトはベリー系などポリフェノールが豊富な果物と一緒に摂るのがおすすめです」。

ヨーグルト

伊藤医師によると、こんな興味深い研究結果もある。オーストラリアの研究で、ラグビー選手を対象に①善玉菌を4週間摂取したグループ30人と、②摂取しないグループ(プラセボ)30人を比較した。
その結果、善玉菌の摂取によって
・一度も感染症にかからない確率が上昇(①16/30人、②6/30人)
・かかっても期間が短くなる傾向(①3.4日、②5.8日)
が確認されたという。(J Sci Med Sport. 2014 Jul;17(4):356-60)

また日本で行われた大規模観察研究(約7000名対象)では、特定の乳酸菌で発酵したヨーグルトを食べる頻度が高いほど、感染症(インフルエンザ、風邪症候群・その他の呼吸器感染症など)の罹患率が低い結果になったという(2025年5月24日、日本栄養・食糧学会大会発表)。

これらの結果からも分かるように、日々の食事で腸を整えることは、感染を防ぐうえでの“基礎免疫”を支える心強い味方になりそうだ。

◆ビタミンDやオメガ3もおすすめ

その他に、免疫力をあげるために伊藤医師がすすめるのは、以下のような食材だ。
・ビタミンD(しいたけなどキノコ類、鮭などの魚や卵)
・オメガ3(鮭、マグロ、カニなどに含まれる不飽和脂肪酸)
・カテキン(緑茶)  

鮭

ビタミンDを含む食品は免疫機能を調節する働きがあり、オメガ3は鼻や喉の粘膜などウイルスや細菌が侵入する第一線で働き、緑茶カテキンには抗菌作用、抗ウイルス作用が認められているという。    

配信元: 日刊SPA!

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