
本号がもたらしてくれるのは、「ワインをより深く理解し、より自分らしく楽しめるようになる」という確かな手応えです。ボルドーの“今”と“これから”、そして未来へと歩むシャンパーニュの動き——世界の主要産地がどんな方向へ進み、どんな価値を生み出そうとしているのか。その“大きな流れ”を把握することで、日々のワイン選びに自信が生まれ、レストランでも自宅でも、選んだ一本があなたの食卓により強い意味を持ち始めます。さらに本号では、日本の魅力にもフォーカスします。「北陸 酒ツーリズム」では、地域ならではの食文化とワイン・日本酒の関係性を知ることで、“土地を味わう”視点が自然と身につきます。冬の富良野をめぐる企画では、国産ワインの今と可能性を具体的に捉えられ、旅先の選択肢や次に飲む1本の幅が驚くほど広がるはずです。国内外を通して「未来へ向かう産地」を体系的に理解できることが、この号の大きな価値といえます。この1冊が、あなたのワイン時間をより自由で豊かにするきっかけになればと願っています。
「新時代!ボルドーの“いま”と“これから”」

左から「EXILE」SHOKICHI氏、「ロオジエ」ソムリエ・松本有佑子さん、「レストラン アピシウス」エグゼクティブソムリエ・情野博之氏、「WINE MARKET PARTY」店長・沼田英之氏

クラシックで格式高いワイン、というイメージが根強いボルドー。しかし今、かの地では新しいことに取り組む造り手が続々と登場し、多様なニーズや環境の変化に応えるため、これまでにない試みが展開されている。変化を恐れない姿勢はボルドーを再び刺激的な産地へと導く。本特集では、伝統と受け継がれるスピリット、新しい息吹が融合するボルドーの“現在とこれから”に迫る。
未来につなげるシャンパーニュ

左から「エディション東京虎ノ門」ヘッドソムリエ・矢田部匡且氏、虎ノ門ヒルズ「ル・プリスティン東京」ソムリエ・三竹桃果さん、「マンダリンオリエンタル 東京」ソムリエ・鈴木大輝氏
長い時間をかけて大地の恵みと人の手によってはぐくまれてきたシャンパーニュ。今日、気候変動や消費スタイルの変化など、新しい時代の課題に直面するなかで、生産者たちはひたむきにシャンパーニュを造り続けている。本企画では「サステイナブルな栽培」「新時代醸造家」「新しい価値観」に基づくシャンパーニュを試飲。シャンパーニュの未来について考察した。

